「呉越同舟」という言葉がある。
敵味方や仲の悪い者同士が、同じ場所や境遇にいること。
本来は、仲の悪い者同士でも、共通の困難や利害のために、協力したり助け合ったりすることの例え。
犬猿の仲だった立憲民主党と維新の会の「国会共闘」が実現し、今のところ上手くいっているようだ。
「感染症法」の改正では、与党も巻き込んでこの国会で成立しそうだ。
まさに「呉越同舟」を絵にかいたような感じではある。
野党がばらばらで、そのために自民・公明が国会で多数を占め「モリ・カケ・サクラ」に見られるような専横政治がまかり通っていた。
しかし今国会は、野党第一党と第二党が手を組んだので、かなりしまった国会になって来た。
立憲民主党の安住国対委員長は、「ちびっこギャング」というあだ名の通りなかなかの業師だ。
一方の維新の遠藤敬国対委員長もふところが深い。
秋田犬保存会の理事と言うところが面白い。
「与党の補完勢力」だとレッテルを貼られてやってきたが、バラバラでやっていても同じことだ。
やれることから一緒にやらへんか、ということだ。
次の課題は「旧統一教会被害者救済法」がどうなるか?
先送りしたい自民党にどこまで迫れるか?
さらには政府のバラマキ的補正予算案に対して、
野党として違う旗を立てることが出来るか、久しぶりの緊迫した国会を見てみたいものである。