政府は2兆円ほど予算をつけてマイナンバーカード制度の拡充キャンペーンを行うという。
一体何が狙いなのかよくわからない。
本人確認ということであれば、運転免許証や健康保険証があれば十分足りる。
とにかく国民に背番号をつけて一元管理したいということが本当の狙いかと勘繰ってしまう。
今日の朝日新聞の読者投票欄の投稿は、考えさせられるというより恐怖感を覚えてしまった。
一部を紹介しよう。
「認知症の母のマイナンバー更新」
今月、その母へ「マイナンバーカード・電子表明書有効期限通知書」が届きました。更新するには3種類の暗証番号が必要です。暗証番号を書き留めた紙を探しましたが、見つかりませんでした。
市役所に相談したところ、暗証番号を初期化して新しい番号を取得するには、本人が窓口に来て、市役所が本人確認をする必要があるとのことでした。「寝たきりで認知症の母にどう確認するのですか」と聞くと、「規則です」とのこと。
更新しないという選択肢もあるが、その場合は保険証としては利用できなくなるとのことでした。
埼玉県のどこかの市のようだが、この市だけの決りなのか全国一律なのか定かではないが、こういうのを「お役所仕事」というのか。
本来はこのようないろいろな問題点を詰めるのが先だ。
しかしあたかも馬の鼻ずらにニンジンをぶら下げるようにして、
「マイナポイント」(マイナカードを作ればおカネを渡す)とは国民を愚弄するにもほどがある。
幸いにも私はまだマイナンバーカードを作っていないのでとりあえずは安心だ。
勢い、使い尽くすべからず。 中国宋時代の高僧 法演禅師