戦国時代の武将山中鹿之助は、毛利の軍門に下った尼子家の再興を誓った。
山の端にかかる三日月を仰いで、
「願わくば、我に七難八苦を与え給え」と祈ったという。
鹿之助の歌と言われているものがある。
憂きことのなほこの上に積もれかし限りある身の力ためさん
現役のころ、この歌が好きで、追い込まれたときなどこの歌を口ずさむと前向きになれたものである。
そろそろチューリップも終わり。
豊臣秀吉のお伽衆に曽呂利新左エ門という男がいた。
(講談や物語では有名だが実伝はさっぱりわからない)
頓知頓才で秀吉をやり込めたり喜ばせたりしたという。
秀吉にどうしてそんなに可愛がられるのかと聞かれて新左衛門はこう答えた。
人はただ、まめで四角で柔らかく、豆腐のように変わらぬがよし
古希を過ぎたあたりからこんな生き方も面白いと思うようになった。
忘れな草は今が盛り。