藻谷浩介が「里山資本主義」というのを唱えている。
大都市につながれ、吸い取られる対象としての「地域」と決別し、地域内で完結できるものは完結させようという運動が、里山資本主義なのである。
もう少しくだいた言い方をすると「地産地消」ということだろうか。
地方にいると中央から補助金をもらって何とかするという話が多い。
地方の政治家やお役人はこればっかりに専念する。
だから北海道の参院議員長谷川岳のような、「傲慢を絵にかいたような人物」が出てくる。
私は年金生活者だが、家庭菜園でトマトやピーマン、じゃがいも、ミョウガなどを栽培しているので広い意味では農業者だ。
そこそこ収穫があるので「半農生活」と言って良い。
あとの半分は趣味に遊ぶ「半遊生活」だ。
東晋の詩人陶潜の「飲酒20首」が好み。
悠然として南山を見る 山気日夕に佳く 飛鳥相ともに還る
此の中に真意有り 弁ぜんと欲すれば已に言を忘る
藻谷浩介は主張する。
持つべきものはお金ではなく、第一に人との絆だ。
持つべきものの第二は、自然とのつながりだ。