憲法20条は政教分離の原則を明確に述べている。
信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。
いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。
公明党が与党入りしてから、自民党は政教分離の原則に対して極めて甘くなった。
それはそうだろう。
いまや創価学会の票が無ければ自民党は、あっという間に政権から滑り落ちる。
自民党のベテラン議員が、興味深い発言をしている。
有権者の半分は投票に行かない。ところが学会員は必ず投票に行き自民党に入れる。そうすると得票数の2割前後を学会票が占めることになる。これではとても学会に喧嘩は売れない。
統一教会は違う形で自民党に接近した。
信者数は10万程度だがボランテェアと称して選挙応援に入る。これがものすごく献身的だという。
自民党議員の半数近くが何らかのかかわりを持っていた。
知らず、周の夢に胡蝶と為るか、胡蝶の夢に周と為るか。 荘子
周(荘子)が夢の中で蝶になったのか、それとも蝶が夢の中で周(荘子)になったのか、真実はだれにもわからない。
中近東では政教一致の独裁国家が大部分。
ロシアのプーチンもロシア正教を取り込んで今や政教一致の国だ。
創価学会はもともと日蓮宗から出ている。
公明党が政界進出時には「王仏冥合」を唱えていた。
統一教会は、宗教に名を借りたビジネス政治団体と捉えたほうが良いのだろう。
保守を自称していた自民党の劣化は目を蔽いたくなる。
逆に言うと保守的なことを言ってもネットウヨク以外はついてこない。
結局支持母体は利権絡みの業界団体と宗教票と言うことになる。
宗教票に頼らずとも当選できるのは厚い支持基盤のある2~3世議員だけ。
何ともうすら寒い情景だ。
既得権益をぶち壊す政界再編成が日本の活路になるだろう。