行雲流水の如くに

日本型パワーのあり方ーー菅、二階が権力を得たやり方

今の自民党の二枚看板が菅義偉と二階俊博というのは、自民党の人材不足を露呈しているのであろうか、

それともこのようなタイプを自民党員が選択した結果なのだろうか?

二人ともどちらかというと「黒幕」タイプである。

世襲政治家ではなく「たたき上げ」だ。

最も二階は、「たたき上げ」と言われるのを嫌う。

「唐揚げとは言わんが、何で俺だけ”たたき上げ”なんだ。俺は政治学の本筋をずっとやってきたんだ」

 

小室直樹は次のように言う、

「欧米の「黒幕」というのは決定を裏から操る。

ところが日本の場合は、決定そのものを操らずに、決定に至る空気を操作する」

日本学術会議の任命問題はこのケースの良い例だ。

菅首相の黒幕は杉田官房副長官だが、彼はまさに空気を操っているのだ。

 

二階俊博は、その風貌とは違って「気配りの人」と周りの人は言う。

要するに「人たらし」なのだ。政策は二の次。

一方菅義偉はもう少し複雑だ。

「気配り」はするのだが、敵味方かどうか、使えるかどうか、を冷酷に判断する。

「金槌を使うのが上手い人には何もかもが釘に見える」   ブレイン・リー

 

日本人の原型に近いのは二階俊博であろう。

あまり原則にこだわらず、相手の出方で自分の態度を決める。

次のような発言を野党は参考にしたらよい。

「嫌な奴とも飯を食うことだ。かっての民主党は、仲の良いやつとだけ飯を食う。だから割れるんだ。嫌な奴だって二回、三回も飯を食うと、良いところが見えて来るもんだ」


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