東京都と大阪府で自衛隊による大規模ワクチン接種が始まっている。
このために自衛隊の医官・看護官が約2千人ほど投入された。
案の定、運営面で様々な問題点が噴出しているが、もう少し別の角度からこのやり方を検証したい。
自衛隊の本来任務(国の安全保障を担う)に、影響を及ぼさないか?
中国は相変わらず尖閣諸島周辺で示威行動を続けている。
北朝鮮に対してもミサイル発射などの警戒を怠れない。台湾海峡にも不穏な空気が漂う。
菅首相は、そんな状況を知ってか知らずか、自衛隊制服組の声も聞かないでこの計画を秘密裏に進めたという。
菅政権が向き合うべきは「日本の医療体制の目詰まり」で、緊急避難的に自衛隊を使うべきではあるまい。
そもそもワクチン接種がここまで混乱したのは、ワクチン確保に手抜かりがあったため。
それを何とかカバーしようとしたのか、菅首相は、突如として「一日百万回の接種」を言い出した。
論理性の欠如した指示をくり出して、後は強引に圧力をかける。
業績不振の会社の典型的な経営者のパターン。
※少し話は外れるが今日の朝日新聞の記事に、
「東大卒で陸上自衛隊のトップに立つ」吉田圭秀陸上幕僚長。
刀を抜かないために真剣に刀を研ぐ、が持論だ。決して戦争を起こさぬよう、努力する。
「刀を抜いた時には、半分、任務は失敗している」と考えている。
自衛隊の現場にこんな人材がいれば我々は安心できる。
一部右派系雑誌に見られる強気発言は、この国を誤らせる。
「弱い犬ほど吠えたがるものだ」