自民党の党是は「憲法改正」である。
現行憲法はアメリカから押し付けられた「みっともない憲法」だと安倍晋三元首相は発言したことがある。
確かに当時の状況から見ればそう捉えてもおかしくない。
しかし1946年10月、大日本帝国憲法の改正手続きにより第90回帝国議会で可決されたものだ。
GHQのマッカーサー司令官が作ったものではない。
中味の議論をすれば、現憲法は先進的などこに出しても恥ずかしくない立派な憲法である。
特に憲法9条は「戦争放棄」をうたっている。(日本から戦争を仕掛けない)
そして日本は戦後一貫して「戦争をしていない」。
(日本の軍事力は世界でも10位以内。専守防衛に徹すれば十分耐えられる)
一体この憲法9条のどこが悪いのか?
憲法改正派の狙いは憲法9条を改悪して戦争の出来る国にしたいということだ。
戦後と今では極東アジアの環境が悪化しているからだという。
しかし実際にはアメリカの先鋒になってアメリカと一緒に戦うということ。
アメリカは日本にこの「平和憲法」を持たせたことを朝鮮戦争あたりから悔いている。
日本はこの憲法を盾に朝鮮戦争派兵を拒んだからだ。
戦後の自民党政権は上手く立ち回って集団的自衛権には慎重だった。
ところが、岸信介の流れをくむ安倍晋三は日本を戦争の出来る国にしようと目論んだ。
菅・岸田政権も同じ流れの中にある。
今の自民党政権は極めて危うい政権と認識しておくことが大事。
しかも、自分たちが裏金作りという法律を破っておいて憲法を変えたいという。
さらには野党が憲法53条に基づき国会召集を求めても無視した。
顔を洗って出直せと言うべきだろう。