衆院の3つの補欠選挙(島根1区、長崎3区、東京15区)で自民党は全敗し立憲民主党が圧勝した。
「政治とカネ」の問題に対し厳しい姿勢を貫いていた立憲に支持が集まったということは、有権者の良識に敬意を表したい。
政策も大事だがカネや利権まみれで得た勝利などは「民主主義」と程遠い。
その意味で法を破っても何ら責任を取らない自民党に有権者が鉄槌を下したと言えよう。
自民党と立憲民主党の直接対決になった島根1区の結果は今後の政局に大きなインパクトを与えるだろう。
保守王国と言われ自民党は1度も負けていない。その牙城が崩れたのだ。
「自民党にお灸をすえる」レベルではなさそうだ。
若い人たちが立憲に投票しているからだ。
亀井亜紀子さんは自民の裏金疑惑を批判していたが、農業政策や少子化対策に対しても対案を提示している。
(農業の所得補償や非正規雇用者の正規化)
勝負に勝つには「天の時、地の利、人の和」が大事だと言われる。
島根1区は保守王国という地の利の不利を天の時と人の和で勝ち取ったと言えよう。
人の和(輪)とは共産、社民、国民民主、令和などとの協調が出来たことだ。
自民党はこの3戦全敗(不戦敗2を含む)に対し、あまり反省の色が無い。
9月に岸田という看板を下ろして、新しい看板(あまり変わり映えしないが)を掛け換えるつもりのようだ。
それで総選挙に勝てると考えるのは「国民の怒り」を甘く見ているようだ。
「国民は増税、自民党は脱税」を改めない限り沈んだままではなかろうか。
時に利あらず 騅(愛馬の名前)逝かず 項羽
ご参考 今回のブログに先立って次のブログを書いています。
3月14日 4月の衆院補選 注目は島根1区
4月17日 東京15区補選の結果が政界を揺るがす