大阪府の吉村知事もたまには良いことを言う。
「なぜ倉庫に眠らせたままにしておくのか。むしろここは開放するべきではないか」
農林水産省に対して備蓄米の放出を求めた。
政府備蓄米は100万トン近くある。
放出しないまでも「放出する用意はある」ぐらいの発言をすれば国民は安心する。
ではなぜ放出できないのか?
政府が国民よりも農協や流通業者に気を使っているからだ。
坂本農水大臣の発言、「コメの需給や価格に影響を与える恐れがあるために、慎重に考えるべきだ」
農水省の本音を言えば、今の段階で放出すればコメ価格は下落する。
それでは、各地の農協が生産者に対して概算金を昨年より約3割高く支払う予定が狂う。
資材や肥料の高騰を考えればこのくらいはやむを得ないと思うが、何ともやり方が姑息だ。
「コメ不足に付け込んだ」という気がしないでもない。
店先からコメは消えた状況は今も続いている。
ところがどこにしまい込んであったのか、パックご飯の方は山のように店頭に積んである。
(米を買えなかった人はこれを買えば良いと思う。レンジでチンすればよいので楽だ。味も炊いた米とほとんど変わらない。もっも何割か値上げしているようだが)
またレストランやコンビニで消費されるコメは「業務用米」で「家庭用米」とは別ルートだ。
業務用は年間契約だ。
家庭用は買いだめできるがレストランで食いだめなどは出来ないから、需要に大きな変化が無い。
コメ問題は今のような小手先の対応ではもう限界が来ている。
「減反政策」の見直しが必要なのだ。