岸田文雄首相がとうとう退陣を表明した。
無念さの残る会見だった。
「裏金問題の収束の為に退陣する」などと今ごろ言っても遅きに失した。
悲しいかな、秋の気たるや、蕭瑟(しょうしつ)として、草木揺落変衰す。 宋玉
(なんと悲しいかな、秋の気というものは。ものさびしくも草木は揺すり落ち、いろが変わって衰える)
今の気持ちはこんな感じであろうか。
新しい顔に変えて「御祝儀相場」の時にすぐ解散すれば自民党は生き残れる、と考えているのか?
しかもその顔は小泉進次郎が有力だという。
少し甘すぎないか?
トランプもしくはハリス、あるいは習近平と国家の重責を担って渡り合えるような人物であるべきだ。
そして当然の如く国民生活を豊かなものに導けるか。
顔の見栄えが良いからとか人気があるからで選ぶべきではあるまい。
マスコミの報道の仕方も派閥のボスの動きを追うだけで、この国を担うトップはどのようなリーダーが良いのかの視点が無い。
それは自民党に限らず、立憲民主党のトップについても同様だ。
候補に上がった人物について厳しい検証が必要だろう。
この国の在り方を問う極めて重要な代表選なのだ。