このところテレビをつければ「新型コロナ」の話ばかりで落ち着かない。
株式市場は、アジア発の「パンデミック」が起こるのではないかと大荒れで、堅調だったアメリカも大暴落だ。
こんな時には慌ててもしょうがない。布団をかぶって寝ているのが正解だろう。
西郷南洲遺訓より
「道を行う者は、固(もと)より困厄に逢うものなれば、如何なる艱難の地に立つとも、事の正否身の死生などに、少しも関係せぬもの也。
事には上手下手あり、物には出来る人、出来ざる人有るより、自然心を動す人も有れ共、人は道を行うものゆえ、道を踏むには上手下手も無く、出来ざる人も無し。
故にひたすら、道を行い道を楽しみ、若し艱難に逢うて之を凌(しのが)んとならば、いよいよ道を行い道を楽しむべし。
予、壮年より艱難という艱難に罹りしゆえ、今はどんな事に出会う共動揺は致すまじ。夫れだけは仕合せなり」
なんという私心の無い透徹した心のありようであろうか。
このような人物に、麻のように乱れた今の世の中を治めてもらいたいと思うが、「ないものねだり」であろう。
昨年10~12月のGDPは年率で6.3%のマイナスだった。
今年の1~3月も「新型コロナ」問題と消費税増税の後遺症でマイナスになるだろう。
ここはじたばたせずに企業も個人も自分の足元を見つめ正しいと思う道を進むべきなのだろう。
7年間にわたって続いた「アベノミクス」が不合理・不自然に始まったという認識を持つべきだ。
超低金利政策は、
家計部門2000億円の損失超過、預金取扱金融機関1兆6000億円の損失超過をもたらし、
一般政府4兆1000億円利益超過、企業の利益超過1兆2000億円の利益超過を生んでいる。
マイナス金利などという不合理な政策を取らなければ、家計部門がもっと潤って消費や生活の向上に回ったことだろう。
今後行うべき対策は小手先の景気対策など不要だ。
やるべきは、マイナス金利政策をやめること。そして消費税の減税を行うこと。