北海道の豪雪地帯は日本海側の北西部だが、この辺もその地域に入る。
ここ数年雪の少ない年が続いたが、今年はやたら多い。
少々あごが上がり気味だ。
尽日 春を訪ねて春を見ず
藜(あかざ)を杖つき 踏破す幾重の雲
帰来試みに梅梢を把りて看れば
春は枝頭に在りて已に十分 南宋 戴益
春を探してあちこち歩いたが春に会えない。
帰ってきて、ふと我が家の梅の枝を折ってみると、春は枝の先に十分ふくらんでいた。
正面の木はホウノキ、右側はイタヤカエデ。
「余人をもって代えがたい」と言われた人が、割とあっけなくおやめになった。
日本には「隠居」という優れた仕組みがあった。
ところがこのところの日本社会には、長期間「居座る」ことが常態化して風通しが悪い。
「後進に道を譲る」のが望ましいのだが、譲られた人が、似たようなパーターンにならぬことを祈るのみ。
エゾエンゴサク(4月から5月にかけて咲く)
この世にし楽しくあらば 来む世には蟲に鳥にわれはなりなむ 大伴旅人