行雲流水の如くに

参院選から見えて来るものーー安倍自民党は衰退の過程に入った

今回の参院選は自民・公明の与党が改選過半数を抑えたから一応与党の勝ちと言える。
しかし自民党は改選議席67から10も減らして57にとどまった。
とても大きな顔で勝利したとは言えまい。負けても5程度という予想だから負けすぎともいえる。
この結果自民・公明・維新の改憲勢力は三分の二を割ってしまった。

32の1人区でまがりなりにも野党共闘が成立し、10の選挙区で勝利したことが大きい。
(岩手、宮城、秋田、山形、新潟、長野、滋賀、愛媛、大分、沖縄)
やはり安倍1強政治に対する反発であろう。

安倍首相は改憲勢力三分の二を割っても憲法改正にこだわっている。
段々空気が読めなくなってきているようだ。これも長期政権の驕りであろうか?
国民民主党に手を突っ込んで改憲派議員を引き抜こうとしているようだが、目的のためには手段を択ばない改憲亡者になって来たようだ。
もう改憲は無理だ。野党が言っていることを丸呑みすれば別であろうが。
その前に年金問題やアメリカとのFTA交渉、さらには日韓問題、ホルムズ海へ自衛隊峡派遣問題などすぐに片づけなければいけない問題が山積みだ。
憲法にかまけている暇はなかろう。

令和新鮮組の山本太郎の作戦は極めて巧妙であった。
「身を捨てて浮かぶ瀬もあれ」という作戦はなかなか出来ないことだ。だから有権者の共感を呼んだのだろう。
当落線上の野党候補の応援に駆け付け応援演説する一方で、しっかりと比例区は山本太郎へと訴えていた。

立憲民主党は改選議席9から17へとほぼ倍増させた。
しかしこのレベルに甘んじていては先がない。政権奪還を目指すべきだろう。
おそらく次の衆院選が正念場になるだろう。
野党共闘の仕組みをもっと進化させる必要があるだろう。
例えば維新とは「身を切る改革」とか「消費税増税反対」などで手を組める。
「憲法改正」に賛成だが必ずしも自民党と向いている方向は一緒ではない。
この辺は自民党や公明党のしたたかさを見習っても良いのではなかろうか。
しかもこの衆院選は今年の秋、10月とか11月という線もありうる。
公明党はダブル選挙を断る時に、参院選から3か月明ければ衆院選に応じると自民党に回答しているようだ。

安倍自民党はほぼすべてのカードを切ってこの参院選に臨んだが、マイナス10だった。
もうあまり良い材料はない。10月の消費税増税を上手く乗り切れるか?
安倍自民党は衰退の過程に入ったと断じて良いだろう。

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