仁徳天皇が高台に登ってみると、人家のかまどから煙が立ち上っていないことに気づかれた。
そこで租税を免除し、民の生活が豊かになるまでお食事や着るものも倹約され、宮殿の屋根のかやの吹き替えもされなかった。
そのような努力が実を結んで民のかまどから煙が上がるようになったという。
高き屋に登りて見れば煙立つ 民のかまどはにぎはいにけり 仁徳天皇
ところが今の施政者たちはどうだろう?
政権幹部たちは高級料亭やレストランで会食を重ね、自民党の議員は議長をはじめとして中堅議員も夜のいかがわしい活動に忙しい。
何とも嘆かわしい。「喝!」である。
食料品の値上げが困窮家庭の生活を脅かしている。
「大変苦しくなった」と答えるひとり親や年収200万円未満の困窮家庭を直撃しているようだ。
憲法第25条では、
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
現行憲法さえもまともに守れないで、何が憲法改正か。
軍事費倍増なども論外な話だ。
そのうち庶民の「堪忍袋の緒」が切れることになろう。