小麦や油脂の高値が続き食品の値上げが続く中で、比較的安値の続くコメが見直されている。
食料の自給率は40%を切っている中で、コメは100%自給できる。
コメはウクライナでの戦争や円安に影響されない。
これだけ食糧自給に貢献しているのに、今まで政府はコメの減反策を推し進め、コメ農家をあまり大事にしていないようだ。
2021年以降の消費者物価指数の推移(北海道新聞)
割安感からコメ消費がじわり増えている。
コメはパンなどに比べて「炊く」という手間がかかるが、最近「パックご飯」が人気だ。
レンジでチンすればよいので手間はかからない。
高齢者が運ぶのは重いと言う声も聞かれるが、最近、宅配での注文が増えている。(コープさっぽろ)
一方コメ農家は複雑な表情だ。
肥料、燃料代、包装資材などが値上がりしているからだ。
今年の新米は8月以降の好天で、モミが熟してでんぷんが蓄えられたため、品質がよいという。
今後の展開はどうなるか分からないが持続的な農業の維持のためには、流通業者の努力が期待される。
もちろん消費者もコメを食べて生産者を応援してほしいものだ。