なにを焦っているのか?、このところの安倍晋三の軽挙妄動とも思える行動に自民党が揺れている。
「敬して遠ざける岸田流」を腹立たしく思っているのだ。
その象徴が林芳正の外相への起用であり、茂木敏充の幹事長起用だ。
「もっと俺を重要視しろ、誰が岸田政権を誕生させたと思っているのか」というところが本音だろう。
岸田文雄のコアの部分は、保守本流でハト派の「宏池会」だ。
「宏池会」はお公家集団と言われているように戦闘能力は高くないが、手の込んだ裏技を使う。
報告・連絡・相談のいわゆる「ほうれんそう」を割とこまめに行い、それなりに敬っているスタイルを採る。
ところが肝心の安倍の意向は無視をする。
岸田首相は、安部晋三のお友達だった麻生太郎と旧経世会のボスになった茂木敏充を仲間に引き込んで頻繁に会食している。
このような動きも安倍晋三の「苛立ち」を誘うのだろう。
今のところ岸田政権はまずまず順調な滑り出しだ。
しかし今月中旬から始まる通常国会での論戦に耐えられるか?
さらには年明け以降蔓延拡大が懸念されるコロナウイールス対策がどうなるか?
とりあえずやってる感は打ち出せるだろうが、本格的な政策の展開を期待しても無理であろう。