最近朝晩が急に冷え込むようになり、秋の訪れをひしひしと感じます。
十五夜もこないだありましたね。
きれいなまんまるお月様を見ることができました。
さて、最近興味深かった話をしようかと思います。
大学の薬理学の授業でのこと、
新薬開発の道のりについて学んだのですが
その中で「プラセボ」という言葉が出てきました。
みなさんはご存じですか?
プラセボというのは、”偽薬”とも呼ばれ、
見た目や味は薬と同じで、薬効成分を含まないものになります。
つまり、治験の際、本物の新薬を与える人もいれば、
全く効果のない、でも見た目は新薬とそっくりな薬、を与える人もいるというわけです。
なぜこんなことをするのかというと、、、
投与された人(被験者)は、先入観によって、疾患の症状などが左右される場合があるからです。
なので、新薬の効果を科学的に判断するには、
臨床試験で被験者に偽薬を服用してもらい、効果の有無や副作用の程度を確かめる必要がある、ということだそうです。
薬だと言われれば、飲むと良くなると信じ込み、
なぜか効いてるような気がする、元気になる、ということはすごく分かる気がします。
まさに「病は気から」ということわざのように。
日本で新薬が承認されるまでに何年、それどころか何十年もかかるということは知っていたのですが、
臨床試験のときに偽物の薬を用意することは初耳だったので、驚きました。
薬理学。難しくて全く理解できないこともいっぱいありますが、
面白いなあとも感じるようになりました。
以上、最近私が興味深いなと感じた話でした。
下田校の薮田でした。