イサーン料理に欠かせない調味料と言えば 味の素 パラー。魚を塩と米糠で漬けた発酵調味料だ。
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ウィキペディアではプラーラーとされ、プラーは魚のプラーだと思うが、ウドンで暮らしている私の耳にはパラーと聞こえるので、私はパラーと表記する。
市場で売っているパラーは、アンモニア臭どころか腐敗臭漂う物も多く、wikiの記事によると騒乱時に悪臭爆弾として袋詰のパラーが警官に向けて投げられたり、アピシット元首相の家へ排泄物と共に投げ込まれたほど。うちの隣(と言っても数十メートル離れている)が惣菜を市場で売っており、パラーに火を通す時は、鼻が麻痺しそうな悪臭に襲われる。
多くの日本人にとっては臭くて堪らないパラーだが、イサーン料理の多くにパラーは使われており、獣臭漂う豚骨ラーメンに食欲が湧く日本人が居るように(私w)、このパラーの臭いに食欲が湧くイサーンの人達が居る。腐敗したり、アンモニア醗酵してしまえば、当然パラーを入れても料理に旨味が無いので、白い粉状の旨味調味料を入れるようになると思うのだが、この臭いに食欲が湧くのは嗜好であり好みの問題なのだろう。
近所の人達の話を伺って臭いが出る原因を調べると、新鮮な魚の内臓を取り除くのが身が固くて面倒だからと、身が柔らかくなって腹が破れる頃に仕込んだり、そもそも魚の鮮度に無頓着だったりするのが一つ。中には臭いを求めて塩を控えて作る人も居るようだ。また塩田で結晶化までさせた釜茹でしない安い塩で作ると、混ざった土からの細菌が悪さするのか身が崩れるらしい。
新鮮な魚を手早く衛生的に加工し、適量の塩と糠を使って仕込めば作れるって事だ。タイへ来た頃は新鮮な魚を見つけると仕込んでいたが、最近は家業が忙しくてとても無理。美味しいパラーを求めてあちこちの市場を探し歩くが、臭いが控え目でも水増しされて味付けまでされていたりで、本物を見つけるのは困難で、買ったパラーを一回使っただけで捨てるのもしばしば。
そんな失敗を繰り返して気が付いたのは、きちんと醗酵して美味しいパラーは味噌の匂いがすること。
本物のパラーを使ったイサーン料理は、荒々しい濃い味料理ではなく、素材の風味や旨味を活かしてすっきりした優しい味になる。当然旨味調味料は不要。誰もが美味しいと食べられる。
最近はウドンタニの水瓶 クアンホイルアン 近くの集落で開かれる市場へ度々行っており、匂いを嗅がせて貰って味噌の香りがすれば買っている。美味しいパラーを作る人達は専門の業者ではなく、自家用に仕込んだ余りを市場で売っておられるそうで、露店へ並ぶ量も少なく、同じ人が作っても壺によって風味が違ったりするそうだ。
味噌の匂いでチェックして美味しいパラーを見つけると、イサーン料理から新しい発見が有るかもしれない。
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ウィキペディアではプラーラーとされ、プラーは魚のプラーだと思うが、ウドンで暮らしている私の耳にはパラーと聞こえるので、私はパラーと表記する。
市場で売っているパラーは、アンモニア臭どころか腐敗臭漂う物も多く、wikiの記事によると騒乱時に悪臭爆弾として袋詰のパラーが警官に向けて投げられたり、アピシット元首相の家へ排泄物と共に投げ込まれたほど。うちの隣(と言っても数十メートル離れている)が惣菜を市場で売っており、パラーに火を通す時は、鼻が麻痺しそうな悪臭に襲われる。
多くの日本人にとっては臭くて堪らないパラーだが、イサーン料理の多くにパラーは使われており、獣臭漂う豚骨ラーメンに食欲が湧く日本人が居るように(私w)、このパラーの臭いに食欲が湧くイサーンの人達が居る。腐敗したり、アンモニア醗酵してしまえば、当然パラーを入れても料理に旨味が無いので、白い粉状の旨味調味料を入れるようになると思うのだが、この臭いに食欲が湧くのは嗜好であり好みの問題なのだろう。
近所の人達の話を伺って臭いが出る原因を調べると、新鮮な魚の内臓を取り除くのが身が固くて面倒だからと、身が柔らかくなって腹が破れる頃に仕込んだり、そもそも魚の鮮度に無頓着だったりするのが一つ。中には臭いを求めて塩を控えて作る人も居るようだ。また塩田で結晶化までさせた釜茹でしない安い塩で作ると、混ざった土からの細菌が悪さするのか身が崩れるらしい。
新鮮な魚を手早く衛生的に加工し、適量の塩と糠を使って仕込めば作れるって事だ。タイへ来た頃は新鮮な魚を見つけると仕込んでいたが、最近は家業が忙しくてとても無理。美味しいパラーを求めてあちこちの市場を探し歩くが、臭いが控え目でも水増しされて味付けまでされていたりで、本物を見つけるのは困難で、買ったパラーを一回使っただけで捨てるのもしばしば。
そんな失敗を繰り返して気が付いたのは、きちんと醗酵して美味しいパラーは味噌の匂いがすること。
本物のパラーを使ったイサーン料理は、荒々しい濃い味料理ではなく、素材の風味や旨味を活かしてすっきりした優しい味になる。当然旨味調味料は不要。誰もが美味しいと食べられる。
最近はウドンタニの水瓶 クアンホイルアン 近くの集落で開かれる市場へ度々行っており、匂いを嗅がせて貰って味噌の香りがすれば買っている。美味しいパラーを作る人達は専門の業者ではなく、自家用に仕込んだ余りを市場で売っておられるそうで、露店へ並ぶ量も少なく、同じ人が作っても壺によって風味が違ったりするそうだ。
味噌の匂いでチェックして美味しいパラーを見つけると、イサーン料理から新しい発見が有るかもしれない。
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市場にあるバラ-は、傍を通っただけで、見てくれは殆ど下水だし(笑い)逃げたくなりますが、ちゃんと発酵しているのは、美味しいと思います~~♪
ナンプラーとバラ-は、混ぜものが違うだけでしょうから、衛生的に作れば、もっと美味しいでしょう。
我が郷里にも魚醤(しょっつる)もあるし、昔は各種魚やエビ、イサザの塩漬けが有って、子供の時は苦手でしたが、長じて味が分かるようになってからは、自家製は姿を消し、市場にも殆ど見かけなくなりました(残念)
北タイは発酵エビ味噌のガピ、そしてナムプリックという唐辛子ベースの混ぜ物が主流みたいです。
使い方の知らないガピは買いませんが、緑色の焼きナスを混ぜたナムプリックヌム(だったかな?)、トマトとひき肉を混ぜた赤いナムプリックオーム(だったかな?)は、子供たちが大好きです。
カオニャウを手でグイッとちぎって、べロ~ンとまぶしてガブガブ食べますね。
一緒にブタ油のカリカリ揚げケープムーやムーグラティアムがあればバクバク食べます。
それを見ると、やっぱりタイ人なんだな~と思いますわ…
私は塩辛を造ります。
バンコクのタイ人はパラと言って食べません。
ウジが湧いたパラーが美味しいという人とも会いましたよw。
私が暮らす集落で、私でも食べれるパラーを作る人は一人だけ。
それも自家用に作った余剰を売るだけですから、
我が家の消費量に全然足りません。
そこで水源地近くの市場に探しに行ったのです。
10キロキープしてあります。
ナンプラーとバラ-は別々に作ってますが、
地域によってはパラーの上澄み液がナンパー代わりになってます。
私が生まれた山口県の郷土料理に魚の発酵食品は無い様ですが、
下関駅前に韓国系のお店が並ぶ商店街がありまして、
そこへ行くとパラー代わりに使える発酵調味料があり、
宮古島から送って貰った青パパイアでソムタムを作ってました。
タイにはプラーソムという魚の発酵食品がありますが、
どれも不自然に旨味が強くて、なかなかスッキリ美味しいのが見つかりません。
mugaさん
北タイはバンコク周辺と同様にガピなのですね。
我が家では全く使いません。
カオニャオとナムプリックに肉料理はイサーンの定番。
うちの子供達も好きでして、
私も子供達が食べる姿を見て「タイ人だな」と思ったことがあります。
私は食べると胃がムカムカするのですよ。
ただの酔っ払いさん
初めまして。
イサーンでもパラは加熱して料理に使いますから、
生な塩辛は食べないかもですね。
イサーン出身な妻は日本へ居る時に食べてましたよ。