祝!昭和百年!200万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)

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硫黄島からの手紙と黄色い涙・嵐

2009-08-16 20:38:03 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
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昨日の夜は、フジテレビ土曜プレミアム終戦記念日特別企画映画「硫黄島からの手紙」(2006年米)クリント・イーストウッド監督、渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、裕木奈江、中村獅童ほかを見た。

第2次世界大戦での硫黄島の戦いを日米双方の視点から描く2部作の第2弾。
硫黄島で圧倒的な兵力の米軍と死闘を繰り広げた栗林中将率いる日本軍将兵と、祖国に残された家族らの思いを描く。

日米両軍の描き方にバランス感覚の良く取れている作品だった。

日本軍の描き方にも、米軍の描き方にもあまり違和感は感じられなかった。

戦争は、悲劇であるばかりでなく、時に喜劇の面がある。

中村獅童のような日本兵がいれば、二宮和也のような日本兵もいたことだろう。
職業軍人ともなれば、渡辺謙演じる栗林中将のような人格者もいる。

様々な指揮官の下で戦争は行われていたのである。


さて、昨日は深夜NHKの日本怪談百物語が予想外に面白かった。

第7話あたりから見始めたのだが、思わず3時間半近く、明け方の4時まで見続けてしまった。

個性豊かな10人が名作を語り演じる

のキャッチコピーの通り、人選も良く、四谷怪談・牡丹灯籠・番町皿屋敷などの三大怪談話だけでなく、百の物語を集めたところに魅力があった。
蟹江敬三、松下由樹、国生さゆりだけでなく、意外にも怪談を語らせたらとても怖かったのが、山崎バニラちゃんだった。
私は、澤登翠姉さんの弟子として活弁士の修行をしていた頃の山崎バニラちゃんのことを知っているが、それまでのバニラちゃんは、上田トシコ先生原作のアニメ・フイチンさんでは、犬の鳴き声を演じるなど、アニメの声優としても、人間の役ではなく、動物の役が多かった。
活弁士となってからも、正統な名画でなく、アニメ作品や、コメディ作品などの短篇映画を演じることが多かったのだ。
すっかり、芸域を広げて活躍する山崎バニラちゃんの姿は、妙に嬉しいものがある。


映画・黄色い涙で私が手塚漫画の資料などの撮影協力した関係で、主演の二宮和也くんとあったのは、丁度、硫黄島からの手紙の撮影の前後だった筈だ。

永島慎二先生の漫画、「若者たち」が原作となる、青春群像を描くこの映画は、ひと夏の若者たちの夢を描く名作に仕上がっている。「黄色い涙」として、原作本もマガジンハウスから発売されているので、映画とあわせて読んでもらいたい作品だ。

ジャニーズの人気グループ、嵐のメンバーである二宮和也くんは、役者としての才能が感じられる。
これからの活躍が楽しみな一人だ。

千葉県市川での撮影の際、永島慎二先生の最後のお弟子さんであり、映画・黄色い涙のイラストを担当された漫画家の関口シュン先生と、鮫島先生役の小市慢太郎さん、二宮和也くんと私の4人で、2Fの控室でいろいろな話しをしたことは、良い思い出となっている。
映画は、やはり素晴らしい!!
コメント
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