インプロ友達のバクロが出演する舞台を観てきた。
「謎解きもディナーも清算もパーティーのあとで」
構成がおもしろいと思う。
オープニングからいきなり5年経過して、さらに最後にまた5年経過してしまう。
脚本を書いた役者さんは、まだお若いと思うが、5年、10年たつと、価値観も何もひっくり返ってしまうことがあるという現実をご存知な(あるいは想像している)のが凄い。
私なぞ、この歳になってようやくわかりつつあるというのに。
その脚本を書いた役者さんに、役者としても最も惹かれた。
兄貴との会話の浮き足立ったアタフタな感じに血が通っている。
丁寧に自分の身に塗り込んだ感じがして、思わずプッと笑わされた。
お酒の名前を列挙するところなんかよかったなぁ。
でも脚本がちょっと惜しい。
よく隅々まで考えられているし、凝っているのだが、キャラクターがあまり、人間として魅力的でない。
比較的いいなと思ったのが、終始ポジティブだったトナカイの女の子。
(美香かな?)
あと脚本家自身が演じたミルク。
それでも、とてつもなく惹かれるというほどでもない。
ストーリーも悪くないし、ところどころに秀逸な台詞があるし、シェルブド的に使われると観ていて嬉しい。
一言一言、相手に「聞いて」「聞いて」とうるさく言う女の作り方もよくできていると思う。
ところどころ光っているが、全体的にあまりワクワクしない。
舞台が3段階に(階段状に)分かれていて、場面を使い分けているが、フォーカスされる芝居が一番上の段(客席から一番遠い一番奥)で行われると、現実感が希薄になり、遠い世界の出来事のようで集中できない。
あと、やっぱりキャラクターの問題かなぁ。
愛すべき人々にもっと出てきてほしいんだ。
そういう点では、キャッツアイにこだわる松田優作なんかは愛すべき人格かもしれない。
それでもあまり絶叫はしてほしくないんだよな。
非常に残念なのが、このような劇場で若い役者さんが芝居する時にありがちな(特に女性に多い)のだが、早口でまくし立てたり、激怒して絶叫したりする時に何を言っているのかまるっきり聞き取れないことだ。
共演者たちは台本で稽古しているのだから、何を言っているのか理解できるのだが、客席に言葉が届かない芝居はまずい。
まずは言葉を届けることという大前提で母音法を使っている某劇団ばかり観ていると、役者の台詞は聴こえてあたりまえになっているので、
「え、今なんて言ったの?」
「全然聴き取れなかった」
ということになるのは、見ていてストレスたまる。
母音法を嫌う人もいるが、徹底的に訓練された光枝さんや末次さんぐらいになると、母音法でありながら妙な違和感のないナチュラルな芝居ができるわけだから問題ない。
基礎訓練としてはものすごく有効だと思う。
小劇場で芝居する人たちにも、最低限言葉が聞き取れるだけの訓練はしてほしい。
バクロの台本芝居は初めて観たが、真面目な子なんだなとよくわかった。
誠実に取り組んでいるのが好感が持てる。
潜入捜査官というのもよかった。
相棒のアイちゃんは、ものすごく綺麗なお顔立ちの女の子で、つい見とれた。
主演女優さんが声を張ると、元ジェイのはっぱにそっくりな声だった~!
そして猫の絵がとてもうまい。
いろいろ勝手に感想を書きましたが、この脚本を書いた役者さんには期待できるということが言いたいわけです。
ダンスも凄かったよ。
「謎解きもディナーも清算もパーティーのあとで」
構成がおもしろいと思う。
オープニングからいきなり5年経過して、さらに最後にまた5年経過してしまう。
脚本を書いた役者さんは、まだお若いと思うが、5年、10年たつと、価値観も何もひっくり返ってしまうことがあるという現実をご存知な(あるいは想像している)のが凄い。
私なぞ、この歳になってようやくわかりつつあるというのに。
その脚本を書いた役者さんに、役者としても最も惹かれた。
兄貴との会話の浮き足立ったアタフタな感じに血が通っている。
丁寧に自分の身に塗り込んだ感じがして、思わずプッと笑わされた。
お酒の名前を列挙するところなんかよかったなぁ。
でも脚本がちょっと惜しい。
よく隅々まで考えられているし、凝っているのだが、キャラクターがあまり、人間として魅力的でない。
比較的いいなと思ったのが、終始ポジティブだったトナカイの女の子。
(美香かな?)
あと脚本家自身が演じたミルク。
それでも、とてつもなく惹かれるというほどでもない。
ストーリーも悪くないし、ところどころに秀逸な台詞があるし、シェルブド的に使われると観ていて嬉しい。
一言一言、相手に「聞いて」「聞いて」とうるさく言う女の作り方もよくできていると思う。
ところどころ光っているが、全体的にあまりワクワクしない。
舞台が3段階に(階段状に)分かれていて、場面を使い分けているが、フォーカスされる芝居が一番上の段(客席から一番遠い一番奥)で行われると、現実感が希薄になり、遠い世界の出来事のようで集中できない。
あと、やっぱりキャラクターの問題かなぁ。
愛すべき人々にもっと出てきてほしいんだ。
そういう点では、キャッツアイにこだわる松田優作なんかは愛すべき人格かもしれない。
それでもあまり絶叫はしてほしくないんだよな。
非常に残念なのが、このような劇場で若い役者さんが芝居する時にありがちな(特に女性に多い)のだが、早口でまくし立てたり、激怒して絶叫したりする時に何を言っているのかまるっきり聞き取れないことだ。
共演者たちは台本で稽古しているのだから、何を言っているのか理解できるのだが、客席に言葉が届かない芝居はまずい。
まずは言葉を届けることという大前提で母音法を使っている某劇団ばかり観ていると、役者の台詞は聴こえてあたりまえになっているので、
「え、今なんて言ったの?」
「全然聴き取れなかった」
ということになるのは、見ていてストレスたまる。
母音法を嫌う人もいるが、徹底的に訓練された光枝さんや末次さんぐらいになると、母音法でありながら妙な違和感のないナチュラルな芝居ができるわけだから問題ない。
基礎訓練としてはものすごく有効だと思う。
小劇場で芝居する人たちにも、最低限言葉が聞き取れるだけの訓練はしてほしい。
バクロの台本芝居は初めて観たが、真面目な子なんだなとよくわかった。
誠実に取り組んでいるのが好感が持てる。
潜入捜査官というのもよかった。
相棒のアイちゃんは、ものすごく綺麗なお顔立ちの女の子で、つい見とれた。
主演女優さんが声を張ると、元ジェイのはっぱにそっくりな声だった~!
そして猫の絵がとてもうまい。
いろいろ勝手に感想を書きましたが、この脚本を書いた役者さんには期待できるということが言いたいわけです。
ダンスも凄かったよ。