2010年1月29日(金)
マイミク・ポポロンの招待で「エビータ」を観る。
オーギッチャンも一緒。
劇場の前で、3年ぶりにK原さんに会った。
K原さん、素敵だ~。
食後にふらっと散歩に来ました、みたいな、
ものすごく気楽な、寒そうな服装で、手ぶらで歩いていらした。
車で来たんだって。
娘がエコーの研修所にいることや、
たどぅが結婚したことを話した。
ちゃんと私たちのことを覚えてくれている。
「アイーダ」を娘と2人で観たことを話した。
秋夢子さんのエビータは、レアなんだって。
週2回しか出ないそうだ。
じゃあ、観られて得しちゃった、私。
今日のエビータは奥方様。
ドキドキでしたが、結論から言うと、
声が出ないとか、なんとか、そういうことは別として、
なんだかんだ言って、たいしたもんだと思った。
1幕で飛び出して来た若きエビータは、
目が怖かったけど、
たぶんオペラグラスで見ていたせいで、
遠目で舞台を観る分には、
皺も何も、きっと(たいして)見えない。
あれだけ声が出ないのに、
ちゃんと自分で歌っているのが偉い。
(たぶん)口パクは今回はない。
それから奥方様だけでなく、
渋谷マガルディもそうなんだけど、
「次の音、きっと出ないだろうな、つらそうだな」
・・・という時に、プロはプロらしくごまかす。
出ていないのはあきらかにわかるんだけど、
それを演出のように見せることができる。
たいしたもんだ。
「空をゆく」の時のあの写真のポーズの時、
目をギラリと見開いて、ちっともきれいじゃないんだけど、
それもオペラグラスで観たから、たぶん。
普通に見てると、あれぐらい見開かないとダメなのかもしれない。
かなり長い間、まばたきひとつしなかった。
まばたきするならするで、
パチクリというまばたきではなく、
パッ・・・・・・チ・・・クリ・・・
ぐらいの、もったいぶったまばたきだったので、
う~ん、やっぱりたいしたもんだと、改めて思う。
決して、そんなには悪くなかった。
むしろ夢子エビータよりよかったかも。
歌のうまさだけでは、どうすることもできない何かを、
確かに持っている。
最適なキャスティングだとは思えないけど。
やっぱり濱田さんにやってみてもらいたい。
あと背が高すぎるかもしれないけど、
有永美奈子さんも美しいと思う。
チェより大きくちゃダメか。
病んでから死ぬまでのエビータの衰えっぷりは、
奥方様がダントツ。
かすれた声も、
痩せ過ぎている身体も、
こけた頬も、
それからメイクだけど、目の下のクマも、
まさしく瀕死。
芝さん、素敵だった。
これぐらいの間隔で芝さんを観ると、やっぱり素敵。
会えない時間が愛を冷ましてしまっていたのね。
でも全盛期は過ぎてしまったのかなという気もする。
(20日に観た時よりよかったな)
渋谷さんの声は、ますますひどくなっている。
本当にどうしたんだろう。
K原さん、もしかしたら緊急でマガルディやるんで、
観に来てたのかしら・・・。
そんな想像をしちゃうほどひどい。
休ませてあげた方がいいのに。
金ペロン&奥方エビータを見ていると、
歌声にも旬やピーク、確かにあるなぁと思う。
ただ、すでに全然若くないにも関わらず、
衰えない歌声を持つ人たちも、
複数、現に知っているわけなので・・・
一概に年齢のせいとは言い難い。
あの会社の中にいると、衰えが早く来るのでしょうかね。
阿川建一郎さんって、ものすごく歌がうまい。
12列目にすわっていたのに、
阿川さんの声だけ、きれーーーいに透き通って聴こえた。
あと先日、アンサンブルのキレが悪いと書いたが、
原因がわかった。
男性アンサンブルの中に1人だけ、
とてもダンスがヘタな人がいるのだ。
1人だけ、みんなよりタイミングが遅れるし、
速い動きができない。
もたもたしていて、身体が重そう。
ダンスが重いアンサンブルや、
声の出ないマガルディ、
声の出ないタイトルロール、
力量に似合わず、たまに音程がブレるチェ。
どれも、困ったものだが、それでも今日の方が満足度は高かった。
そういう欠点をすべて補って余る何かが奥方様にはある。
怖いのも、痛々しいのも、間違いないけど、
やっぱりベテランの女優なのだ。
「エバのラメント」では、やはり涙が流れていました。
あれ、必須の涙なのかな。
だとしたら、鼻水出さずに泣く、それだけで評価する、私は。
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