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6月5日(土)は世界環境の日です。世界環境の日の由来は1972年6月5日にスウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議を記念として、同年12月15日に日本とセネガルの共同提案により国連総会で「世界環境の日」として制定されました。その前日の6月4日(金)にコスラエ州のレラ地区では大規模なクリーンアップ活動が行われ、DT&I所属の濱崎SVとKIRMA所属の私は参加しました。
今回のクリーンアップ活動に合わせるかのようにレラ地区の各家庭の人々は粗大ゴミを道路脇に出し、私もコスラエアンと一緒に粗大ゴミを大型トラックに詰め込む作業を行いました。鉄くずが頭に降ってきたりで服がドロドロになりながらでの作業でした。世界でも屈指の多雨地域でもあるコスラエ州ですが、この日は天気がよく雨も降らず、この粗大ゴミを回収する作業はどんどん行われました。粗大ゴミはこの日だけでは回収しきれず、6月7日(月)にも私の配属先であるKIRMAのスタッフと他の団体のコスラエアンとで回収を行い完了しました。またこの日から先日5月20日(木)に「草の根無償資金援助計画」の第二期事業として日本から寄贈されたごみ収集車による回収が始まりました(詳細は濱崎SVが投稿された記事「ごみ収集車の到着!!(その2)」をご参照下さい。)
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今回の作業は海の中でも行われました。KIRMAのスタッフをはじめとするコスラエアン達はスキューバーダイビングを行ってゴミ回収を行いました。海の中で人の手では運べないような粗大ゴミはクレーンを使って回収されました。陸も海もかなりのゴミが回収され、レラ地区も美しくなりつつあります。
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今回のクリーンアップ活動には小学生もたくさん参加しました。家から出る粗大ゴミは仕方ないのですが、道や海岸にはポイ捨てのゴミがたくさんあります。小学生には「ゴミ拾いは汚くてやりなくない。だからゴミは道や海に捨てないようにしよう。」となればいいと思います。
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同時に気候変動に対する啓発活動も行われました。これはミクロネシア連邦を含む大洋州13ヶ国が参加する「太平洋地域の気候変動に対する対応計画」((Pacific Adaptation to Climate Change)がGEF(地球環境ファシリティ)より資金援助を受け、2010年から2014年までの5年間で食糧生産と安全、水資源、沿岸保全管理という3つの項目で成果を挙げられる事の必要性が昨年のサモアで行われたワークショップで協調されました。コスラエを含むミクロネシア連邦は沿岸保全管理の開発問題に取り組みます。
クリーンアップ活動しているコスラエアンと同時に、軽トラックからコスラエ語表記で地球温暖化防止を訴えているコスラエアンもたくさんいました。コスラエ島は小さな島であり、海岸近くに住んでいる人もたくさんいるので地球温暖化の影響による海面上昇でまともに被害を受ける可能性が高いのです。
地球温暖化とは少し別の問題かもしれませんが、何年か前には津波によってタウンサック地区では甚大な被害を被った事もありました。今年の2月28日(日)にはチリ地震の影響によって昼の12時に避難するような警告が朝5時にラジオ放送を通じて出され、私のホストファミリーはすぐに山へ避難し、他のコスラエアンも朝早くから山へどんどん避難しました。このようにコスラエアンは地球温暖化の影響により、海面上昇で被害が被るという意識は高いと思われます。
今回の活動が今後のコスラエへいい影響が出る事を期待したいと思います。
平成21年度3次隊 コスラエ州 柏原 庸一