ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

Youth Club ハイビスカス植林企画

2009-01-31 18:15:32 | コスラエ州
不衛生だったごみ捨て場を閉鎖してから早2か月。
生分解性ごみ・非生分解性ごみ・粗大ごみの3分別を試みていますが、
徹底するにはもう少し時間がかかりそう。
でも、住民は新しく建設された新処分場まできちんと運んでくれています。

今日は不衛生だったごみ捨て場の道路沿いにハイビスカスの花と芝生を植林しました。
目的はコスラエ美化運動。
特に、「汚い・臭い・近寄りたくないごみ捨て場」に視覚的な変化が起こることで
「コスラエをきれいにしよう」という気持ちが高くなってほしいという思いから、この企画が始まりました。

レラ村の村長さんと、コスラエ島に長く住んでいる日本人浜田さんの協力で
レラ村Youth BOYS & GIRLSに
「庭に咲いているハイビスカスの花や芝生を旧ごみ捨て場に寄付してくれる人・当日植えに手伝いに来てくれるボランティア募集」と声をかけていただき、
GIRLSは花を、BOYSは芝を持ってきてくれて
土曜日の朝8時という集合時間にも関わらず、合計20数人集まってくれました。
コスラエ隊員である弥永隊員と田口隊員(H20-1小学校教諭)も足を運んでくれて手伝っていただきました。



ここ1週間、雨のない炎天日が続いていたのが心配でしたが
今日は、幸い暑すぎず、雨でもなく、曇りという植林日和。
芝もごみ啓発活動も
根付くまで時間もまだまだかかりそうですが、
数か月後、数年後には
青々とした緑の芝と咲き乱れる花を目の前に、ごみをポイ捨てする人がいなくなればいいなと願います。
BEFORE

AFTER



(森田理絵)

Clean up in YAP

2009-01-30 07:33:42 | ヤップ州


昨年FSM全州で行われたクリーンアップ。
ヤップ州では学校をメインにクリーンアップ活動を行いました。ポスター、リーフレット、ラジオ、学校訪問で参加を呼びかけたところ14の小中学校と、この期間中に企画した「コロニアクリーンアップ」、「ラグーンクリーンアップ」には地元の小学校、ユースクラブ、ヤップJOCVが参加してくれました。

【期間】     2008年9月15日(月)~10月1日(水)

【主催】     ヤップ州環境保護局(EPA)

【協力省庁】  教育局(DOE):各公立学校への参加呼びかけ、生徒の運搬、学校訪問
         公共事業局(PW&T):ゴミの回収と運搬
         青年市民局
          青少年サービス課(YS):ユースクラブへの参加呼びかけ、クリーンアップ活動のサポート
          放送課(Media Div,V6A1):ラジオアナウンス、ビデオ撮影、DVD作成

【活動内容】  以下に記載。

《クリーンアップ前》
☆ラジオアナウンス:インタビューに答えるEPAディレクター。(写真右)


☆ごみの分別方法とグローブ、ゴミ袋を各学校に配布。


《クリーンアップ期間中》
☆当日はメディアスタッフとPWのごみ回収トラックとともに学校を訪問。
   

☆参加校全14校のクリーンアップ活動のサポートと取材。クリーンアップのやり方、場所は学校によってさまざま。

その① 学校内をクリーンアップ

その② ごみ箱の中も分別


その③ 花壇もクリーンアップ            

その④ コミニティー(学校周辺)のクリーンアップ

その⑤ 主要道路脇のクリーンアップ         
      
その⑥ 排水溝に落ちたタバコの吸い殻を拾う


☆コロニア近辺の2校合同で行った「コロニアクリーンアップ」
  

☆地元ユースクラブとJOCVによる「ラグーンクリーンアップ」
  

☆回収されたごみ


《クリーンアップ終了後》
☆参加校、グループに感謝状とありがとうポスターを進呈。
  

【経費】 ポスター、リーフレット用紙(300枚)
     プリンターインク
     -------------------------------------
     計$227.00 (JICA隊員支援経費より)

     ゴミ袋 (1170枚)
     Tシャツ(100枚)
     -------------------------------------
     計$871.15 (ヤップ州EPA予算より)
【所感】
準備期間が短かったため、リーフレット、レターによるゴミの分別回収の協力依頼のみで、事前の環境教育ができなかった。また、当日のクリーンアップのやり方などは各学校に任せたが、ゴミの分別についてはレターと口頭で伝えただけだったために、分別が不十分な学校が多く見られた。やはり事前の環境教育が必要である。
またTシャツについても発注の遅れと発注先とのやり取りで時間がかかり当日までに間に合わなかった。
すべて取りかかりが遅れたことによって準備が不十分になってしまったのが反省点である。今後は準備期間を十分に取り、参加者への環境教育も行っていきたい。
今回、多くの協力者によりクリーンアップ活動が出来たことにとても感謝している。
(満江 友紀)

ポンペイ隊のエコ紹介①

2009-01-26 11:32:31 | ポンペイ州
とある土曜日の昼下がり。ポンペイにあるドミトリーにて~

今日はちょっとポンペイに派遣されている
他の隊員が地球にやさしいことをしていたので
それを紹介したく記事にします♪

ジャジャジャーン!
これは、なんだと思いますか???



おしゃれな「封筒」です♪
From JICA worldなんですよ~!!!



みなさんの手元にも毎月届けられているあの冊子。
その冊子を読み終えたあと、どうしていますか???
単に捨てている人!!!マッタ~~!!!!!

そんなもったいないことをしないでください。
視点変えればおしゃれな封筒になるのですから☆


作り方はいたってカンタン♪

①封筒にしたい絵があるページを切り取る。


②封筒の幅(おおよそページ全体の3分の1の幅くらい)に折る。
!!その時、絵柄にしたい部分が面にくるように折る!!


③封筒状に折れたら余分なところは切り落とす。

④両端を折る。(封筒の蓋のところを作り出します)


⑤折った後裏返しをして、両角を三角に整えて封筒の蓋の形を作り出す。


⑥1枚分は不必要なので切り落とす。


⑦糊づけをしてゆく。



完成~!!


(完成した封筒と、20-1幼児教育の片山奈穂隊員)


これで、裏側の部分には
あて名書きのために白い紙でも、折り紙のような色紙でも貼って
文字を書くスペースを生み出します。

そうすることによって、見た目もより格好よくなり
(筒状の封筒にするにあたって、糊づけした部分に紙を貼るので)
まるで売っている封筒かのように見えます。


片山隊員にどうしてこの封筒を作ろうと思い始めたのか
キッカケを尋ねてみると・・・

たまたま封筒を切らしてしまった際に
「JICAの雑誌には、多くの風景画が載っているよな~・・・」
ということを思い出して、リサイクル活用することを思いついたんです。

とのこと。(ナルホド!!)

片山隊員は他にもリサイクル活用を普段から積極的に実施しており、
たとえば、着なくなった服からコースターや鞄を作成するなどして、
南の島でののんびりとした余暇をすごしています♪♪♪
(後日またその模様は記事にあげたいと思います♪)


今回のこのエコ活動は
きっと日本にいる友達がこの封筒で受け取ったら
「こんなところでがんばっているのか~」なんて思うでしょうね。
開発教育という観点からでも
これはとってもいいリサイクルだと思いました!!!

これは是非私も早速盗み、機会ができ次第これで投函しようと思ってます☆

ポンペイ発のエコな試み。
みなさんもためしてみてはいかがでしょうか?

(志垣 貴子)

海水の水質測定

2009-01-23 11:39:01 | コスラエ州
カウンターパートからの提案で、海水の水質測定を開始することになりました。これまでは飲料水用の雨水タンクにおける大腸菌測定に止まり、基本的な測定操作は同じなものの他の業務もありなかなか実施に至ることが出来ませんでした。
昨年の6月、アメリカ環境保護局によるラボラトリーの視察があり、飲料水の大腸菌測定についての承認を得ることが出来ました。今年は海水の大腸菌測定についての審査が予定されており、その前にある程度実践練習をしておきたいとの思いがあったようです。
今回のサンプリングポイントはUtweのUtweマリーナ、Malemのmid-town、LeluのLeluプール、TafunsakのOkatマリーナの4箇所。初めてのことなのでまずは手本を見せてくれと言われ、Utweマリーナでは私がサンプリングを行いました。この日mid-townサイドは波が高く、出来れば代わりにやってくれないかなと内心思いながら、同僚が温かく(?)遠くで見守る中、波を被りびしょびしょになりながらサンプリングを行いました。Leluプールは下りていく階段があり容易にサンプリングが出来ること、またこのブログのための写真を撮りたかったこともありカウンターパートにお願いしました。その写真が↑。Okatマリーナも比較的波が穏やかだったので、一緒に来ていたラボテクニシャンのスタッフにやってみない?と聞いてみたところジーパンが濡れるからまた次回にすると断られ、結局私が行いました。
何はともあれ、私たちにとっては大きな前進であり、意欲あるカウンターパートに感謝する思いでした。

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クリーンアップキャンペーン

2009-01-23 11:09:18 | コスラエ州
長引いたコスラエでのクリーンアップキャンペーンも昨年のクリスマス前に何とか終わりました。
最終的に$1,752.08の予算を使い、270家庭からドラム缶271個・ゴミ袋455個分の一般ゴミと、303枚のトタン屋根、105個の電化製品、31個の古タイヤを回収することが出来ました。途中、あるべきはずの燃料が消えて無くなってしまったり、ゴミ収集車やダンプトラックが故障したり、予定していたスタッフが集まらず延期を余儀なくされたり色々なトラブルがありました。また、すごくよい企画だ!と大絶賛されたり、全くよくないと非難されたりもしました。好き勝手なことばかり言い、結局は何もしてくれないスタッフに腹立たしさを覚えることもありましたが、この企画は必ずコスラエの人々のために役立つと信じこれまでやってきました。
実施前はゴミ収集システムについてのデータが何も無く、計画を立てるのが困難でしたがキャンペーンを終えた今、有意義なデータを得ることが出来ました。
コスラエで収集システムを確立する際必要となるのは、ゴミ収集車1台、ダンプトラック1台、年間720ガロンの燃料、そして回収を行うスタッフ、各家庭へのゴミ箱の設置とダンプサイトの適切な管理運営そして啓発活動。
オイル漏れをしているなど問題はあるもののゴミ収集車、ダンプトラックはあり、回収を行うスタッフも居ます。昨年の11月には森田隊員の頑張りにより衛生的な埋め立て場が完成し、適切な管理運営が行われています。啓発活動はまだまだ時間を要するものの教育は続けられています。残り必要となるのは720ガロンの燃料を購入するための年間予算の確保、そしてその次にゴミ箱の設置。
最終会議で、スペシャルコミッティーを設け引続きコスラエのゴミ収集について話し合っていくことが決まりました。
コスラエでのゴミ問題解決は容易ではありません。しかし、今回の経験がコスラエの人々に大きな自信を与えたことは確かです。

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