ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

水不足!

2009-12-28 07:30:49 | チューク州
かなり前の記事でも触れたかと思いますが、ミクロネシア連邦チューク州では、上水道システムがありません(下水道はありますが)。

そこで雨水を大きいタンクに貯めてその水をシャワー、トイレ、炊事等、全てに使うのです。大きいといってもそんなにものすごい大きいタンクではないので、赴任当初から雨が降らなくなったらどうなるんだろうって疑問に思っていましたが、ホストファミリーは、節約など全くせず、タンクの水がなくなる前に必ずまた雨が降るから大丈夫なんだよ!って言い張っていたんです。
そして今まではあまり水には困っていなかったのですが、
ここ一ヶ月全く雨が降らないという状態に今陥っているのです。。。

家のタンクにはもう水がありません。

僕は、自分のバスルームに備蓄してある限られた水を少しずつ大事に大事に使っています。
いくら汗を書いても今は2~3日に1回しかシャワーを浴びれません。浴びたとしてもちゃんと洗えた感じがしないくらいの少量の水で。
そんな状態なので、シャワー以外には水はもったいなくて使えません。
食器を洗う水がなく、料理も出来なく、外食かお弁当やカップラーメンを買って食べるしかありません。
トイレに使う水もなく、小も大も、草むらでします。

この状態がいつまで続くのでしょう。。。
そして、シャワーを浴びる水さえなくなったらどうなるのでしょう。。。


廃棄物減量化の3Rの最初のRのReduceに関して、けっこう自分自身では気をつけているつもりなのですが、今は、毎日、お弁当やカップラーメン等を消費し、多くの廃棄物を排出しています。(もちろん栄養にもよくないです)
トイレに関しても、衛生的にも環境的にもよろしくないのに外で済ませています。


環境問題という一見他人事のように感じられるものについて考え、そのために行動に移すには、ある程度自分の生活に余裕がないと、分かっててもできないことなんだなと感じました。


宮城 匡志

‘コスラエ州の濱崎です

2009-12-17 15:41:47 | コスラエ州
私は、2009年の11月2日から前任者の森田理恵さんの後を引き継いで約10ヶ月の間、コスラエ州のDT&I(Department of Transportation & Infrastructure)の仕事に携わります濱崎 丘と申します。
コスラエ州は、4州あるミクロネシア連邦国の中で東端に位置し、面積約110m2、人口約8000人の小さな州です。

私が務める部署は、コスラエ州の空港、港湾、道路などのインフラの構築、保全を担当する処で総数32名が働いています。現在、ここの敷地内に最終ごみ処分場があり、この処分場の運営指導が私の役割です。

ごみ処理場は準好気性埋立て技術(福岡方式)を取り入れた構造で今年から本格的な運用に入っています。赴任する前、現場のことをいろいろと想像していましたが、現実にこの処分場に足を入れてびっくりしました。

食物の食べかすなどの山を想像していたのですが、現実はビニール製買い物袋、食べ物用トレイ、プラスティック製コップ、発砲スティロール等のプラスティック製品が80%以上を占めており、これにダンボール、書類の紙類が15%位あり、両者で95%を占めている実態でした。



現在のごみ処分場(プラスティック類の山)

毎日ごみを運んで来るトラック等の種類、ごみの内容などを、作業員が丹念に記録し、それをデータベース化して運営している等前任者の森田さんが残した運営の財産が作業現場で活きており、これにもびっくりさせられました。

毎日記録されているデータ類の解析と、現場での目視による観察状況を合わせて、検討すべき課題をまとめ、その課題を実行できる事から一つ一つ実現出来ればと思っています。
PDCAの運営サイクルでのC(チェック)とA(解析と課題の共有)を図ることで、次いで彼等による、カイゼンプランの立案(P)と実行(D)に繋げていくことで、自然にPDCAのサイクルが身に着くよう運営の手助けをするつもりです。
実態を踏まえて、いかに福岡方式を定着させていくかが私の役割だと気持ちを引き締めました。第一回目 濱崎 丘