平成24年1月4日をもって青年海外協力隊での2年間の任期を終えました。
コスラエ島での大きな環境問題は廃棄物。不法投棄現場の発生とごみのポイ捨ての散乱。日本と比べ道路脇にごみがぽいぽい投げ捨てられている状況には驚きました。ここコスラエはUNDPの基金で立ち上がったリサイクルシステムが非常に機能しており、缶やビン、ペットボトル等のごみは道端にはほとんど落ちていません。これは素晴らしいことです。ですがプラスチック系のごみを中心に道路脇や川、海、マングローブ、運動場など至るところにごみはポイポイ捨てられている状況です。
2011年4月後半より毎朝20~30分程、職場近くの州都トフォールの道路脇のクリーンアップ活動を開始しました。目的はコスラエアンのごみのポイ捨てを警告する「行動で見せる」啓発活動です。これをやり始めたからといってコスラエアンのごみのポイ捨てが止まるとは全く思いません。しかしアクションを起こさない限り彼らは何も気づかず今後もポイ捨ては続く、そう思いました。
6月からは村山隊員(平成22年度4次隊 観光業)も協力してくれるようになり、毎朝一緒に行いました。州政府の人間に目の前でごみを投げ捨てられるという事もありましたが、続けました。
そして10月KIRMAスタッフの1人から「うちらとNena(私のコスラエでの名前)で毎週1回クリーンアップ活動をやろう」と提案がありました。これには驚きました。私はあえて自分からは「クリーンアップ活動を一緒にやろう!」とは言いませんでした。それはKIRMAスタッフが、コスラエの人々がこの問題に対して自発的に感じとり行動を起こさないと意味がないと思っていたからです。それはまずないだろうなと思っていましたが、彼らが提案してきたことなのでもちろんその意見を尊重しました。
週1回KIRMAスタッフとJOCVでクリーンアップ活動
更に別のKIRMAスタッフからは「そのごみのポイ捨てを警告するスライドを作り、ローカルチャンネルで流そう。」という提案もありました。
ごみを海に投げ捨てるのはやめましょう
いくつかごみポイ捨て警告スライドをKIRMAスタッフと作成し、住民集会でも発表しました(廃棄物管理・環境啓発住民集会を参照)
しかし根付かせる、継続させるというのは非常に難しいことです。KIRMAスタッフが提案して実施していた週1回のクリーンアップ活動も結局私が任期終了した後はもうやってないようです。またごみのポイ捨てもすぐになくなるという事はございません。根付くようになるまで何回も繰り返し啓発し、長い時間を要するでしょう。
さあみんなでコスラエをきれいにしよう!
自分自身での環境活動は正直この2年間全く改善には至りませんでした。その難しさを感じた2年間でもありました。
ですがホームスティ先やKIRMAスタッフからコスラエ語を学び、コスラエ語を積極的に話して現地主催のイベントに積極的に参加して交流して「コスラエアンとともに」を大切にしました。上から目線の技術移転は成功しません。コスラエアンと同じ目線で、コスラエアンの意見を尊重し、コスラエアンと共に築いていく。コスラエアンに何が足りないのか気づかせるために行動を起こす、そして彼らが自発的に動くのを待つ。なかなか難しいことです。そう言った意味も踏まえて、私にとって青年海外協力隊として過ごしたこのコスラエでの2年間は本当に貴重な経験でした。
コスラエ島での大きな環境問題は廃棄物。不法投棄現場の発生とごみのポイ捨ての散乱。日本と比べ道路脇にごみがぽいぽい投げ捨てられている状況には驚きました。ここコスラエはUNDPの基金で立ち上がったリサイクルシステムが非常に機能しており、缶やビン、ペットボトル等のごみは道端にはほとんど落ちていません。これは素晴らしいことです。ですがプラスチック系のごみを中心に道路脇や川、海、マングローブ、運動場など至るところにごみはポイポイ捨てられている状況です。
2011年4月後半より毎朝20~30分程、職場近くの州都トフォールの道路脇のクリーンアップ活動を開始しました。目的はコスラエアンのごみのポイ捨てを警告する「行動で見せる」啓発活動です。これをやり始めたからといってコスラエアンのごみのポイ捨てが止まるとは全く思いません。しかしアクションを起こさない限り彼らは何も気づかず今後もポイ捨ては続く、そう思いました。
6月からは村山隊員(平成22年度4次隊 観光業)も協力してくれるようになり、毎朝一緒に行いました。州政府の人間に目の前でごみを投げ捨てられるという事もありましたが、続けました。
そして10月KIRMAスタッフの1人から「うちらとNena(私のコスラエでの名前)で毎週1回クリーンアップ活動をやろう」と提案がありました。これには驚きました。私はあえて自分からは「クリーンアップ活動を一緒にやろう!」とは言いませんでした。それはKIRMAスタッフが、コスラエの人々がこの問題に対して自発的に感じとり行動を起こさないと意味がないと思っていたからです。それはまずないだろうなと思っていましたが、彼らが提案してきたことなのでもちろんその意見を尊重しました。
週1回KIRMAスタッフとJOCVでクリーンアップ活動
更に別のKIRMAスタッフからは「そのごみのポイ捨てを警告するスライドを作り、ローカルチャンネルで流そう。」という提案もありました。
ごみを海に投げ捨てるのはやめましょう
いくつかごみポイ捨て警告スライドをKIRMAスタッフと作成し、住民集会でも発表しました(廃棄物管理・環境啓発住民集会を参照)
しかし根付かせる、継続させるというのは非常に難しいことです。KIRMAスタッフが提案して実施していた週1回のクリーンアップ活動も結局私が任期終了した後はもうやってないようです。またごみのポイ捨てもすぐになくなるという事はございません。根付くようになるまで何回も繰り返し啓発し、長い時間を要するでしょう。
さあみんなでコスラエをきれいにしよう!
自分自身での環境活動は正直この2年間全く改善には至りませんでした。その難しさを感じた2年間でもありました。
ですがホームスティ先やKIRMAスタッフからコスラエ語を学び、コスラエ語を積極的に話して現地主催のイベントに積極的に参加して交流して「コスラエアンとともに」を大切にしました。上から目線の技術移転は成功しません。コスラエアンと同じ目線で、コスラエアンの意見を尊重し、コスラエアンと共に築いていく。コスラエアンに何が足りないのか気づかせるために行動を起こす、そして彼らが自発的に動くのを待つ。なかなか難しいことです。そう言った意味も踏まえて、私にとって青年海外協力隊として過ごしたこのコスラエでの2年間は本当に貴重な経験でした。
コスラエから帰国して早4ヶ月が過ぎました。私の方も就職が決まり、この4月から働き始めました。このコスラエでの2年間の経験を大切にして今後の人生を1日1日しっかりと踏み出していきたいと思います。クロマララップ(ありがとうございました)
平成21年度3次隊 コスラエ州 柏原 庸一