ミクロネシア 青年海外協力隊環境隊員のブログ

ミクロネシア連邦国において環境分野で活動する青年海外協力隊、シニアボランティアからの報告。コメントお待ちしています。

活動報告8 (コスラエ州シニアボランティア、坂根篤)

2013-10-30 15:25:48 | コスラエ州

トフォール埋立場第一浸出液池とレラ小学生の環境教育(埋立場現場説明・見学)
この池の水(浸出液)を水中ポンプで汲み上げ、埋立場内に散布する計画
浸出液の有機成分は埋立場ごみ層で濾過・分解・浄化され池に戻る
「浸出液循環システム」

Hello everybody, my name is Atsushi Noba Sakane. “Noba” is my Kosraean Name.

埋立場改善提案5項目の内一つである「浸出液循環システム」の導入を図った。
5項目とは:
1. 「浸出液循環システム」の導入
2. 浸出池中の有機物除去の為「水草」を育成する
3. 埋立場排気筒に「目盛」を入れ既投入量および残り埋立場寿命が分かるようにする
4. 「こみ計量器」の設置
5. 「洗車装置」の設置

2012年8月にこれらの埋立場改善提案をして以降、項目2、4は実現したが、項目1、3、5はまだ実現していなかった。

本システムは、浸出液水質が悪くなった時の対策。現状は、第一浸出液池で自然沈殿処理し、上澄み液を第二浸出液池に送る。第二浸出液池でも同様に自然沈殿処理し、上澄み液をマングローブ林に放流している。もし、第一浸出液池の水質が悪化した場合、現状では対処方法がないが、本「浸出液循環システム」は、浸出液を埋立場に散布し、そのごみ層により濾過・分解を促し、浄化するもの。但し、月1回のCOD及びpH測定結果では、COD平均30~40ppm、pH平均8。但し、スポットではCODが100ppmになったこともあった。
コスラエ州の排水基準は無いが、参考として日本の排水基準は、COD:160ppm(日平均120ppm)、pH:5.8~8.6(海域:5.0~9.0)。日本の埋立処分場排水基準は、COD:90ppm、pH:5.8~8.6(海域:5.0~9.0)である。コスラエ州トフォール埋立場の浸出液水質が悪くないのは、(1)雨量が非常に多い(年間5,000mm)、(2)有機性のごみが少ない(プラスチックが多い、食品残渣は豚等家畜のえさ)為と思われる。

配属先のカウンターパートが2013年6月ポンペイで開催されたJ-PRISM主催の福岡式埋立場研修に参加し、コスラエに帰るや否や、浸出液循環システムを直ぐに設置しようと意気込んで提案してきた。研修の一つは、ポンペイ州の埋立場の一部を福岡式(準好気性)に改造する内容で、浸出液循環システムを採用しており、かなり刺激を受けてきたようで、コスラエ州トフォール埋立場のごみ層が今のレベル(排気筒基礎上部)にある間に是非設置するべき、と強く主張してきた。こちらとしても埋立場改善提案はしたものの、配属先が必要性を感じて動かなければ意味がないと思い、改善項目に関しては配属先の反応待ちであったので、カウンターパートの提案に直ぐに答えることにした。

実は、2012年8月の提案時点で公共事業局長からポンプ仕様を求められたので、資料は取り寄せ提出していた。現場が埋立場内にあるので、電動よりエンジン駆動水中ポンプが便利とのJICA長谷山専門家のアイデアを頂き計画していた。早速去年の資料を取り出し、カウウターパートと具体化の相談。

先ずは予算;ポンプ見積書取寄せ、配管工事見積、現地荷受・運送費用、関税、送金銀行手数料・・・の援助金を探す。カウンターパートと一緒に財務部・オーストラリアODA担当者に相談、結果、ニュージーランドODAを申請することにした。今回はカウンターパートが作成した申請書を私がレビュー、局長の承認・サインをもらって、7月申請・8月承認(早い!)、援助金額US$2,381.-。トラックスケール(援助金額US$11,398.-)に続き2件目のニュージーランドODAプロジェクトとなったが、主体が公共事業局・カウンターパートになったことに意義があると思う。自分たちが必要と思うものを自分たちで技術的・財務的な検討をし、プロジェクトを実現させる手法がようやく理解されたと感じた。カウンターパートは思いがけずトラックスケール承認時点の支払いの遅さにも言及し、私と一緒にコスラエ州内の経理処理の問題点を財務局に相談に行った。結論は、法律にのっとった処理が必要で時間がかかるとの説明だが、それ以外の理由での遅延も多いことが分かり、カウンターパートが「問題」と感じたこと自体が大きな前進と思っている。本件も現在コスラエ州内経理処理中。


JAPAN FESTIVAL

2013-10-24 10:21:10 | ポンペイ州
今年はミクロネシア―日本国交25周年の記念すべき年だ。それにあやかって10月20日にJAPAN FESTIVALが在ミクロネシア日本大使館主催で開催された。フェスティバルに先駆けて10月15日から19日まではFSMに唯一ある映画館で日本映画祭が催された。この期間は無料で入場することができ、連日大勢の人が詰めかけ、通路への着座、立ち見客で大盛況だった。

ちょうど、この期間に合わせて我がホームタウン、高知からポンペイ島へ直行便が就航した。これは現ミクロネシア連邦大統領モリ氏の曽祖父が高知県出身である森小弁であるという繋がりから企画された特別チャーター便だ。およそ120年前に小弁は単身チューク州に渡りコプラ(ヤシ油の原料)の輸出を始め、村の酋長の娘と結婚し酋長となる。11人の子供をもうけ、今では直系の子孫だけで1,000人以上の家族がいる。


一向が到着するのを待つミクロネシア短期大学(COM)の観光学している学生たち。伝統的な出で立ち。


ポンペイ人も歓迎。


ポンペイでは歓迎の証として頭にマラマルと呼ばれる生花でできた冠が捧げられる。

直行便で尋ねてきた訪問団は副知事や高知市副市長なども含む議員団と一般市民を含む90人弱。なんと自分の母もこの直行便に乗ってきた!青年海外協力隊員の任地と出身地が直行便で繋がるということは前例がないのではないだろうか。19日~23日までの滞在の間に一向は島内観光だけでなく、モリ大統領との会食の時間も楽しんだ。

個人的には小学校での環境教育をしている様子を母に見てもらうことができ、非常に有意義な時間になった。

話は戻るがジャパンフェスティバル。ここで、現地の子どもと高知県の踊りよさこいを一緒に踊った。コロニア小の7年生(日本の中学1年生相当)32人と一か月前から練習を始め、この日のために準備をしてきた。法被と鳴子を高知県観光課大阪事務所様より無料で貸出を受けることができ、子ども達も気合い十分。数百人が詰めかけた会場のステージで元気いっぱいに踊った。協力隊員としても高知県人としてもこのような形で両国の友好事業に貢献できたことが非常にうれしく思う。






ソーラン節を踊ったオーミネ小の子どもたち。竹谷隊員ご苦労さんでした。一緒にできて楽しかったなー。

ポンペイ環境保護局
浜川喬弘

活動報告7 (コスラエ州シニアボランティア、坂根篤)

2013-10-20 07:53:03 | コスラエ州

BEFORE
排気筒基礎の上部は鉄筋格子のみ
埋立場に搬入される「ごみ」が排気筒基礎の鉄筋格子を超えた時
(1) 鉄筋格子の間からごみがピット内に落ち込む
(2) 鉄筋格子そのものがごみの重量でピット内に落ち込む
可能性があった

AFTER
福岡式埋立場排気筒基礎3箇所にコンクリート製蓋を設置
排気筒基礎改造工事完了


Hello everybody, my name is Atsushi Noba Sakane. “Noba” is my Kosraean Name.

追加計画4項目の二つ目「排気筒基礎改造工事」に取り掛かった。

埋立場に搬入される「ごみ」が増え続けると排気筒基礎を超えてしまい、鉄筋格子の間からごみがピット内に落ち込む、また鉄筋格子そのものがごみの重量でピット内に落ち込む可能性が大であったため、コンクリート製の蓋を鉄筋格子の上に乗せることにした。ピット内にごみが落ち込むと、ピットを閉塞し、汚水が排出できなくなり、空気が取り込まれなくなるので、福岡式(準好気性)埋立場が死んでしまう。
2014年2月にヤップ州で行われたJ-PRISM(JICA-廃棄物管理改善支援プロジェクト)主催の福岡式埋立場研修時確認できたことだが、サモアの埋立場では鉄筋格子が崩壊し、ごみを取り除いて改造したことがあったとのこと。

専門家が集まったヤップ研修だったので、早速対処方法を聞き、4つの改造案を示してもらった。改造案を配属先にメールで送付。私がコスラエに戻ってから詳細検討と思っていたが、メールでの改造提案4案を配属先内で検討、私のヤップ州滞在中に既に改造案の選定をし、蓋の詳細設計まで完了。埋立場改善に関する配属先のモチベーションの高さ、イニシアティブを発揮しているのが分かる。選定案は上記の鉄筋コンクリート製蓋を製作し、排気筒基礎の上に乗せるもの。
詳細設計積算結果は、材料費のみUS$348.31、材料費・施工費・経費を含む総額US$864.00。予算を探したが、少額であることもありなかなか見つからない。ボランティア現地業務費を検討したが、内容から判断して非常に難しいとの事で断念。最後に、カウンターパートと一緒に公共事業局長に頼み込んで、局予算を使わせてもらう承認を得た。但し、材料費のみ。製作・据付は公共事業局内の人間で行った。

2013年8月初めに鉄筋コンクリート製の蓋の製作開始。排気筒基礎に蓋を乗せ改善工事が終了したのは8月末日。詳細設計図面もあり、簡単な製作、工事なので簡単に終わると思ったが、私に製作・施工の監理を求めてきた。彼らに製作・施工監理能力が無いわけでは決してなく、一緒に仕事をすることを求めてきたように思える。こちらとしても望むところなので一緒に製作に取り掛かった。実際の製作段階では、図面通り製作するには難しい所(細かい製作指示等)があり、現場で随時変更しながらシンプル化した蓋を製作した。蓋の通気孔は直径6インチの指示、6インチPVC管でそのスペースを確保しようと思ったが、余分な6インチ管が現場に無かった為、適当なサイズのバナナの茎を現場で切って利用した。6インチ管購入予算も無かったので。今までデスクワークが多かったので、現場で一緒に汗をかくのも非常に面白かったし、現場の人達と急速に仲良く慣れた。

この排気筒基礎改造工事で、コスラエ州のトフォール埋立場は、排気筒基礎を超えたごみの堆積にも十分に耐えることができる構造となった。


活動報告6 (コスラエ州シニアボランティア、坂根篤)

2013-10-15 15:28:20 | コスラエ州

廃棄されたコスラエ州公共事業局のキャタピラー製モーターグレーダー
新しいモーターグレーダーが必要

Hello everybody, my name is Atsushi Noba Sakane. “Noba” is my Kosraean Name.

赴任当初に計画した、「トラックスケール」「ガラス瓶破砕機」「医療廃棄物焼却炉」の3項目がようやく実現できるめどが立ったので、次に追加計画した4項目「モーターグレーダー」「産業廃棄物焼却炉」「廃自動車リサイクルシステム」「埋立場基礎改善工事」の内、最初の項目「モーターグレーダー」の実現に取りかかった。

皆さんは「モーターグレーダー」をご存知ですか?空港の滑走路や自動車道路建設に於いて、最終工事の仕上げ段階で使用する重機で、微妙なこう勾配をきっちり仕上げることができる。その勾配により雨水等をきれいに側溝に流し込めるので小さな水たまりも発生しない。また法面を整備するのにも非常に役立つ、道路工事には必要な重機であるが、配属先の公共事業局では中古のキャタピラー製モーターグレーダーが故障して以来、欲しい欲しいと思いながら手に入れられなかった。配属先からコスラエ道路改修工事にどうしても必要なので何とかして欲しいと依頼され、「草の根・人間の安全保障無償資金協力」に道路改修工事材料と共に申請することにした。例のフィリピン人土木建築技師が道路改修に必要な表土及び道路側溝の水を流す排水溝(暗渠)を計画・設計し、数量調書等を作成、予算積算を担当し、私が中古モーターグレーダーの購買を担当することとなった。

例によって予算作成の為、見積照会から開始。日本、グアム、ハワイ、米国本土とメールを駆使して照会したが、中古の出物はそう簡単には見つからない。公共事業局の方が私よりキャタピラー社・代理店と親しいので、局長の力を借り、カリフォルニアの代理店からようやく中古のキャタピラー製モーターグレーダー120H型の見積を得た。その他にも数社から何とか見積と資料を得ることができた。2013年8月、「モーターグレーダー」を含むコスラエ州道路改修工事(ウトエ・ワラン間)の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」の承認を得た。総額US$388,635.-。現在コスラエ州内会計処理中。

今までの様に、配属先のカンターパートと自分で考えた廃棄物対策、埋立場改善に必要な設備を、財務的・技術的に検討し実現させるのではなく、今回は配属先要望を実現する為のプロジェクトである。資源管理局の「ガラス瓶粉砕機」、保健衛生局の「医療廃棄物焼却炉」と他局のプロジェクトが続いていたので、「トラックスケール」に続き今回の「モーターグレーダー」で配属先に少し貢献できホッとしている。今回のプロジェクトは「廃棄物対策」というよりも「人間の安全保障」であろう。

コスラエ州のワラン村は、コスラエ島内北西の位置にあるが陸路が続いていないため、陸の孤島であり、しかも満潮時にしか行くことができない。つまりコスラエの島の外周に自動車が通れる舗装道路があるが、周囲の4分の3程度しかなく、道路の無いワラン村へは海からわたる。急病人が出ても、満潮を待ってボートで運ぶしかないし、災害が発生しても避難することが難しい地域で(避難場所が少ない)、しかも救助・援助に簡単に行けない所でもある。そこで島の南西部のウトエ地区から道路を改修して開通させるのが今回の計画である。「改修」というのは、昔はウトエ・ワラン間に道路がつながっていたが、利用する人間が少なかった為、今では草が生い茂り所々寸断されとても通れる状態ではなくなってしまっているので、表土を削り新たな土砂で覆土し、側溝を整備し、排水を通す暗渠を設置するからである。2014年3月中旬までの任期中に、モーターグレーダーの購買・支給及び稼働状態を見るまではぎりぎりできるだろうが、ウトエ・ワラン間の道路開通まで見届けるのは難しいだろう。


活動報告5 (コスラエ州シニアボランティア、坂根篤)

2013-10-05 11:13:56 | コスラエ州

2013年7月30日
コスラエ州立病院内にて
在ミクロネシア日本大使館・コスラエ州保健衛生局間
「草の根・人間の安全保障無償資金協力」調印式

Hello everybody, my name is Atsushi Noba Sakane. “Noba” is my Kosraean Name.

スーパーバイザー会議で発表した3項目の最後の一つである「医療廃棄物焼却炉」の導入を図った。

2012年4月に着任挨拶にコスラエ州政府機関を廻っていたとき、病院長から焼却炉を何とかしてもらえないかと相談された。私も感染性廃棄物、注射器・針等の医療廃棄物は焼却処理がベストと考えていたので、早速導入方法を考えた。現在は野焼き又はドラム缶焼却に近い形での焼却が行われている。日本のダイオキシンを含む排ガス基準(ダイオキシン類対策特別処置法、大気汚染防止法、各自治体公害防止条例)をクリアーする助燃設備・通風設備を装備した小型焼却炉を計画した。

病院だけではなく、ごみの野焼きはここコスラエではどこでも日常的に行われている。しかし、その煙と臭いは「ごみを焼いているな」と直ぐに分かるほどひどい。ごみを燃やした方が量も減るし、腐るものもプラスチックも燃えてなくなるし、埋立地まで運ばなくても良いので、多くの人達が頻繁に行っている。
日本では法律で野焼きは禁止されている。理由はやはりダイオキシン類が問題になったからであろう。日本のダイオキシン類対策特別処置法・大気汚染防止法による規制値は:
ダイオキシン類濃度 O2=12%換算(ng-TEQ/m3N):5
ばいじん濃度 O2=12%換算(g/m3N):0.15
硫黄酸化物排出量(m3N/h):0.26
窒素酸化物濃度(mg/m3N):250
塩化水素濃度 O2=12%換算(mg/m3N):700
今回納入する焼却炉は、火床面積0.5㎡未満、焼却能力50kg未満なので、これらの規制の対象外であるが、このクラスの日本製小型焼却炉メーカーの排ガス実測値は、基準値を大きく下回る結果を得ている。しかし、野焼き・ドラム缶焼却ではプラスチック燃焼の影響もあり大きく上回る数値になっていると思われる(誰も測定していないので分からないが)ので、その排ガス値の差はびっくりするほど大きなものになる。例えると、数十、数百、数千、数万の焼却炉から出る排ガスと、1か所の野焼きから出る排ガスの有害成分の量は同じと考えても良いのではないだろうか。野焼きの黒い煙とあのプラスチックの燃える臭いを無くしたいと思う。コスラエ州立病院では、風向きによっては入院病棟までその臭いが届いた。

先ずは財源調査。高額の焼却炉を自主財源から捻出するのは難しいので、援助金を探すことにした。2012年5月に沖縄サミットが開催されミクロネシアからも資源管理局長が参加、その時に沖縄県の協力企業とも会ってもらい、沖縄県補助金の獲得を目指したが、諸事情により2012年8月断念。その後新たな財源として日本政府の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を申請することにした。2013年1月申請、7月承認、US$80,700.-。既設の建屋を流用することにしたので、現地工事に思ったより費用がかからなかった。既設建屋改造工事を計画・設計・見積するのに、フィリピン人土木建築技師とあれこれ現地調査をするのも楽しかった。そして第1番にお礼を申し上げたいのは、医療廃棄物の焼却処理の必要性を直ちに認識し、承認して頂いた日本大使館をはじめとする関係者各位である。何とか2014年3月中旬までの任期中に焼却炉の稼働を見たいと思っている。

技術的に悩んだのが、医療廃棄物専焼炉にするか混焼炉(一般廃棄物、医療廃棄物、廃プラスチック、廃油、廃タイヤ等)にするか?ディーゼル発電所からの廃油・自動車の廃タイヤ・一般家庭から出る廃プラスチックはコスラエ州でも処理に困っているので混焼炉を薦めたかったが、島嶼国では焼却を推奨しないJICA(J-PRISM=廃棄物管理改善支援プロジェクト)方針等もあり、最終的には、分別を徹底してもらうことを前提に、運転・維持管理が簡単で、費用も安い医療廃棄物専焼炉を採用した。今回採用した焼却炉は、電源にソーラーパネル+蓄電池を装備しており、停電時の運転も可能、電気代も節約できる。蓄電池は消耗品なので交換が必要となるが、現地(ポンペイ州)で市販されている機種を採用する予定。また、オイルバーナー着火・助燃もできるが、薪を使っての焼却もできる設計となっている。炉内耐火材は上質の物を採用しているので5~7年間はメンテナンスフリーを期待している。もちろん回転体(バーナー。ファン)・計装品の定期メンテナンスは必要であるが、必要予備品・消耗品は最初に供給してもらうことにした。
専焼炉の場合は保健衛生局から申請、混焼炉の場合は公共事業局から申請する約束だったので、本申請は保健衛生局の担当者と打ち合わせしながらの申請となった。

現在コスラエ州政府内経理処理中。ニュージーランドODAのトラックスケール、オーストラリアODAのガラス瓶粉砕機に続き、今回の日本「草の根」は三度目なので、できるだけ早く処理を終えるよう奮闘中。