三浦しをん「舟を編む」

2013年08月07日 | 読書
毎度のことだが、積ドクばかりでどんどん本が増えるので、何とかクリアしようと手に取った。
買ったばかりのときはどうしても進まなかったのだが、読み始めたら馬締くんの言動にくすくす笑っている自分がいた。最後は先生の死に、馬締くん同様泣けてしまって、言語の海に漕ぎ出した愛すべき紳士たちの情熱にはまっていた。
本屋大賞というほどではないと思うが、温かい気持ちにさせてくれるよい作品。
言葉は本当に、大事に使わなければ、人には伝わらないのだと気づかせてくれた。

ほかにも、読むべきものは沢山あるのだが、また今度と積読が増えるばかり。反省・・

「桐島、部活やめるってよ」

2013年08月07日 | 映画・DVD・テレビ
すっかりご無沙汰しています。

久しぶり映画らしい映画を見たので、何かかかなきゃと思っていたのですが、どっからかけばいいのかなあと、少々考える映画でした。

というのも、今時の高校生も昔の高校生も変わらないところとは間違いなくあり・・・

変わらないところは。  
1、しちめんどくさく考えてしまい、どうどうめぐりで自己完結するところ。
2、男女間にあるなんだかんだの考えの相違と、女同士の本質的な差の戦い。
3、部活のことで暑くなるヤツが必ずいる。またそれに流されてエスカレートするヤツも。

まあ、高校生(特に田舎の何の娯楽も無い地方の高校生)の日常なんてあんな感じだったような。ただし、もっと冷めていた生徒の中にあった自分としては、この映画をどう感じるかというと、「夜のピクニック」でも感じたように、ちょっと違うなぁと・・・

要するに、賢く優等生の学校の子との差別化なのかなぁなんて、意地悪く感じてしまったりすること自体、卑屈なのかもしれないが。

古きよき青春ドラマよりはましだから、その中途半端さがいいのかもしれないですね。

でも、キャストも演出も脚本も評価されただけあって、近年の映画の中ではとても面白かったです。うんうん。単純に楽しめたし。