2月15日(金) サントリー美術館
ロートレックと彼の生きたパリの大衆文化を同時に展示した展覧会。
生まれつき足に障害のあった彼が、絵を学び長じて魅了されたムーランルージュを中心とする華やかな世界。歌と踊りと芸人が生きた様を、鋭い目で切り取っている。
それは単に、美しさを描くだけではない。ポスターでさえ虚構を描かず、モデルからも嫌われることもいとわない。
反面、その人々の華やかさの影の苦悩と自分を照らし合わせたような魂のぶつかりあいが、生き生きとした人々を一層浮かび上がらせて、美しい。
晩年は、酒と病気で自分の身を削りながら、来る暗く長い戦争の足音をちらつかせることなく、鮮やかに、この華やかで美しい時代を切り取り残していったように思う。
それにしても宣伝TVの影響か、人が多すぎる。せっかくの展示もゆっくり見られず、隅研吾の設計を堪能しようとしても人に負ける・・・
ロートレックと彼の生きたパリの大衆文化を同時に展示した展覧会。
生まれつき足に障害のあった彼が、絵を学び長じて魅了されたムーランルージュを中心とする華やかな世界。歌と踊りと芸人が生きた様を、鋭い目で切り取っている。
それは単に、美しさを描くだけではない。ポスターでさえ虚構を描かず、モデルからも嫌われることもいとわない。
反面、その人々の華やかさの影の苦悩と自分を照らし合わせたような魂のぶつかりあいが、生き生きとした人々を一層浮かび上がらせて、美しい。
晩年は、酒と病気で自分の身を削りながら、来る暗く長い戦争の足音をちらつかせることなく、鮮やかに、この華やかで美しい時代を切り取り残していったように思う。
それにしても宣伝TVの影響か、人が多すぎる。せっかくの展示もゆっくり見られず、隅研吾の設計を堪能しようとしても人に負ける・・・