北部方面低音隊~

ベースとシンセサイザーが好きなおじさんです。
音楽や楽器等気になったことをつづっていきたいと思います。
よろしく。

Saravah Saravah ! ~あらためて聞きなおす細野晴臣さんのベース

2019年09月20日 14時47分23秒 | 音楽
今回はベーシストの話をしようかと思います。

ベース弾きに大好きなベーシストを聞くと聞いてきた音楽のジャンル、奏法、世代等々が垣間見える気がします。

レッチリのフリーなんかはバキバキ叩く私より若い世代の方が多いですし。
というか、そもそも弦を叩く親指が下向いている時点で若いなと思う私は年寄りでしょうか(笑い)
もう少し年上ならラリーグラハムとかNYサウンド大好きマーカスミラー、
日本のフュージョンなら、CASIOPEAラインで桜井さんとかナルチョさん、故青木智仁さん等々
きりがないのでこれくらいにします。

もちろん、私がいままで影響を受けたベーシストはかなりいるのですが
しいて何人かあげさせていただきますと。

まず、フレットレスだとジャコ・パストリアス!、ではなくて(笑)

ニューウェイブ少年だった私は
今は亡きJAPANのミック・カーン、
ブランドXのパーシー・ジョーンズ。
どちらもすこし変わったタイプのベーシストですかね。
土屋昌巳とかBILL NELSON とかのバックで弾いてましたね。
二人とも使っていた WAL のフレットレスをずっといつかは弾いてみたいと思ってましたが、
うーん、今となってはもう無理ですかね。

まぁ、PEDULLA の BUZZ もかなりいい線いってるので
良いですが。

それから、私の音楽遍歴は人と違ってまして
普通に洋楽ロックから音楽に入った人ではなく、

ディスコ系からテクノ、ニューウェイブ、歌謡曲といった感じで聞いていたので、
日本人以外のベーシストだと大好きなのはダンス系だと
E.W&F のヴァーダインホワイト
CHIC のバーナード・エドワーズ
とかになります。

そういえば、ベースでひとつ思い出したことがあります。

NEW ORDER という演奏がバンドのライブを衛星放送で見まして
まぁ下手なのはわかっていたのですが、びっくりしたのは
あの特徴的なフレーズはギターで出しているだと思っていたのですが
実際は6弦ベースのハイ側の音で出していることを知ったことです。
あの時代(80年代前半)で6弦ベースってのも結構チャレンジですよね。

すみません、話がそれましたので戻します。

そんなこんなので、ポールマッカートニーとか
ジョン・ポール・ジョンズ、ビリーシーン、ジャックブルース、
ゲディ・リー、ジョン・ディーコン等々

有名なバンドのベーシスト様はほとんど存じ上げなかったりします。

最近でこそ5,6弦も弾くようになりましたけど
以前は4弦ばかりでしたので
多弦ベースやスティックを弾きこなす方々はすごいなぁと眺めるだけの感じでした。
(トニー・レヴィンやバカボン鈴木等)

最近はBongoの6弦つながりで John Myung(DREAM THEATER)なんかも聞いたりしますが、
彼は一見すると Bongo6 に見えて、Bongo5 のネックに6本弦を張っているという荒技をかましてまして。(゚д゚)
弦間ピッチは一体何ミリなの?っていう感じです。(標準は17.5ミリなので15ミリくらいでしょうか?)
そういう意味でも本当にすごいですね。

一方、日本のベーシストですが
尊敬するベーシストはいっぱいいるのですが、
BABYMETALのBOHさんとか今沢カゲロウさん、IKUOさん等々

でも、本当の意味で影響を受けているベーシストは、

細野晴臣、後藤次利、小原礼、高橋ゲタ夫(敬称略)

あたりになりますでしょうか。
まぁ若い人はあまり知らないかもしれませんね(笑)

一言で言うと私が良く聴いた音楽でベースを弾いていた人になります。

ごっきー(後藤次利)はサディスティックス(高中等々)やアイドル系全般
高橋ゲタ夫は高中(SUPER LIVE)や松岡直也バンドのラテン系
YMO関連は小原礼や細野晴臣

そんな感じでしょうか。

もちろん他弦をバリバリ弾く最近の若手ベーシストたちも素晴らしいと思いますが、

この年になると渋かっこいいという方向が好きだったりしますので、

そういう意味でもやはり
細野晴臣さんは別格だと思います。

細野さんと言えばエイプリルフール、はっぴいえんど
キャラメル・ママ(ティン・パン・アレー)等々
バンドやバックバンド的な活躍もありますし、もちろんソロもありますが、
YMOやYMO関連でベースを弾いてます。

個人的におすすめしたいのは、
昨年40年ぶりに歌を入れ直して再発売された Saravah ! ですか。
これは高橋幸宏の最初のソロアルバムです。

全然売れなかったらしいですが、とてもお金をかけて
しっかりと作られた名盤です。

このアルバムの細野さんはまだきっとYMOの頃に使用していたミュージックマンのスティングレイではなく
プレベかジャズベではないかと思います。(音色からするとプレベっぽいですが。)

最近のベーシストのように手数多めに弾きすぎたりせずに、
むしろ音数は少なめに、要所をポイントポイントで攻める感じが絶妙だったりします。

YMOのワールドツアーの東風のベースなんかも良いのですが、

こういった幸宏のしゃれたポップスサウンドではねたグルーブの細野さんのベースは本当に素晴らしいです。

特に LA ROSA という曲はコード自体が難しいのにサビを繰り返す度に半音ずつ上がっていくという(笑)
そんな状況で、絶妙なグルーブでベースを弾いております。
(加藤和彦も良くこんな曲作ったなという感じがしますが、もしかして坂本龍一のアレンジかもですが)

是非、一度、聞いてみて欲しい一曲です。

AMAZONプライム会員ならすぐに聞けますし、YOUTUBEでも聞けます。

気がついてみれば細野さんも72歳。

いつまでも長生きして欲しいです。
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