この日は
長女の結納のお返しに
婚約相手の実家に伺った帰りだった。
途中、あまりにも美しいピンクの花園が満開であった
加西にある或る公園だ。
もう、桜の満開は過ぎ去り、
チラホラと桜の華もその面影を残していたが、
山ツツジに圧倒されていた。
4月、5月と
季節の花はそのきらびやかさは
その旺盛さを失い、次の花弁に引き継がれていく。
さくら、躑躅、五月と
芝桜なども彼らと競い合う!
たわんだ
ながい枝葉には
白い小さな花弁が
長く連なり、
わが娘に
契の架け橋で
祝ってくれているようだった。