今日は還幸祭。17日の神幸祭で、神輿(写真右:御旅所に鎮座する神輿)に乗って京の街中へ来られた八坂神社の御祭神の神霊を、八坂神社へお帰しする日。神幸祭には、神輿が通る前に、その道を清めるための山鉾巡行があったように、還幸祭では、花傘巡行(写真左)が行なわれる。
と言っても、かつては17日を「前祭」と言い、山鉾20基がその役目を負った。24日は「後祭」と言って、山9基が通るものだったそうな。
「昭和41年(1966)、後祭が17日に合流し、後祭の行事が喪失したために興されたのが、花傘巡行のはじまり」(八坂神社HP)ということだ。だから17日の巡行では、24番以降が「後祭の巡行列」と、わざわざ但し書きが付くことになる。
今年は、去年よりも人出が少なかった。八坂神社に到着したのは9:50。八坂神社石段下北側の歩道で、先頭の子供神輿が動き出すのを待つ。5分ほどで歩道は人でごったがえし、マナーの悪いにわかカメラマンも。巡行順を記した紙を、車道側から配ってくれる。これには舞殿で行なわれる奉納舞踊の解説もあり、助かった。
10時ちょうどに行列は動き出した。石段下を行き過ぎるのに約30分。行列は東大路通を横切り四条通を西へ、河原町通を北上、御池通を西へ、寺町通を南下、四条御旅所で順番を検め、四条通を東へ、八坂神社突き当りを南へ、神幸道を東へ、神社南門から入って、本殿に参拝し、奉納舞踊の1時を待つ。四条も河原町も御池も、片側一車線規制で、信号も守る。歩くだけだが、時間がかかり、先頭、12時神社着の予定が、実際は12:15頃だった。間でバスに乗ったり、買い物がてら冷房の効いた店内で涼んだり・・・と、見る方はいいけれども、傘を曳く人たち、歩く人たちは大変だ。去年ほどではないが、今年もかなり暑かった・・・。
さて、1時前に、能舞台で口上が始まった。花傘巡行の由来を、能のワキのような役回りで語る。なかなかいい。そうして、次々に奉納舞踊が行なわれた。祇園太鼓、獅子舞、六斎、小町踊、歌舞伎踊、鷺踊、万灯をどり。今回最も良かったのは、久世六斎だ。
「六斎とは、六斎日(8・14・15・23・29・晦)に念仏した事から起こり能楽、歌舞伎等の影響を受け今日に至っている。楽器は笛、三種の太鼓、鉦を使用する。」(先述の解説)
持ち手の付いた小さな太鼓を叩きながら、踊る。その姿も良く、音も良く、気になったのは浴衣がやけに短いこと。踊るから?浴衣は、着物と違って短いものだけれども・・・。
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