京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

初詣

2010-01-04 01:47:38 | まち歩き

京都市内の神社に初詣というのは初めてだ。元日、下鴨神社に行ってみた。

数えてみたわけではないが、糺の森の参道に、屋台が30~50。フランクフルト、お好み焼き、リンゴ飴、木の芽煮・・・。参道の片側だけに並んでいるならまだいいが、一部分は両側に屋台が並び、油の混じった煙と臭いが。着物で、ここを歩くのは、かわいそう。

昼過ぎでも、楼門からは参拝のために並ぶほど。後ろで「今年は多いね。テレビで紹介されたからかなぁ。」と話し声がする。

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写真上・左は、参道を歩ききった所にある鳥居。写真上・右は、楼門前に掲げられた幟。徳川葵と上下逆の三つ葉葵の紋が見える。楼門をくぐれば、眼前に虎の描かれた巨大絵馬。

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舞殿の階段に置かれたこの絵馬の前で、何人も入れ替わりたち代わり記念撮影。ゆっくりと進む列は、さらに門をくぐった。国宝の本殿や、三井社を取り囲む塀の門である。正面には東西二つの本殿、左右には干支の社があった。寅の社に手を合わせて帰ろうとすると、「本殿の特別拝観を行なっています」と呼び声がする。見ねばなるまい。

本殿の拝観と言っても、内部は無論のこと、近寄ることさえできない。ただ、西本殿手前の部屋から、20メートルほど離れた西本殿を眺めるだけである。さかんな呼び声の割には、拝観料を払って見る人は少なく、私は一人で解説を聞いた。それは、玉依媛命が川で禊をしているときに流れてきた矢が賀茂建角身命となり、二人が夫婦となって生まれた子どもが上賀茂神社主神の賀茂別雷命、というよく知られた話のみ。西本殿前に鎮座する唐風の狛犬(青い犬と緑の獅子)の解説などを、もっと聞きたかった。解説はそうだとしても、開け放たれた部屋のガラス戸の向こうに存在する本殿は美しく、冷たい空気の中で凛としており、厳粛な気持ちにさせられる。信仰の対象だから、と写真撮影はできなかったが、だからこそ、また見てみたいと思う。21年毎に遷宮、最近は大規模な遷宮でなく補修をしているとも聞いた。補修の方が、断然いい。本殿が新しい建物だと、興醒めする・・・。

拝観チケットには「国宝『賀茂御祖神社本殿』御垣内特別参拝」「重要文化財『大炊殿』・『御車舎』」と記載がある。公開期間は元日から5日まで。葵の庭に入ると、神饌を調理していた大炊殿や、葵祭で使用する自動車を保管する御車舎、同様に葵祭で使用する牛車、平山郁夫による糺の森の絵画などを見ることができた。

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写真上・左は葵の庭、

写真上・右は御車舎、

写真下は牛車。

みたらしだんご発祥の地であり、丹塗りの神矢発祥の地である下鴨神社。お守りも、おみくじも、お札も、今までまるで興味がなかったが、せっかくなので守護矢を買ってみた。みたらしだんごは、巫女さんの前には並んでいなかったな。

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同梱されていた説明書の記載によると、家内安全・除災招福・縁結び・安産・子育・厄除の守護矢なのだそうだ。

恭賀新禧。良い一年となるよう、願って。

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