大遠足
「 昔はよかった。いまはどうだ ?! 」と嘆くのは老人の癖です。
しかし ことがらによっては
いまはない良きものがあったことは事実です。
ならば その美風はかえりみられる必要があることはもとより
能( あた )う限り いまのこの世にも復活させるべし ・・・ です。
私も かっての時代の良きものを懐かしむ気持にかられることが
・・・ ときにはあります。
たとえば、戦後の世相についてよくいわれる
「 自由のはきちがえ 」について ・・・ 。
自分が欲するまま わが欲望のままに行動することが自由
と考えるのだったら ・・・ とんでもない誤りでしょうね。
そういうのは 自由ではなくて
放恣( 勝手気ままで しまりがないこと )にすぎません。
そのような生き方の果てには
・・・ 破滅だけが待っているにちがいありません。
ほんとうの もっと正しく 奥深い意味での自由とは
「 自分自身を支配する自由 」のほかにはあるまい。
そう 私は考えていますが ・・・ どうでしょうか ?