顔役 ３

遠足



「大きな顔ができます」

「大きな顔しやがって」と

自慢したり　されたりしているのも

それが　・・・　位取りの世間です



しぜん　「顔役」などという不思議な役どころが

芝居の舞台だけでなく

渡る世間の難所・関所に鬼門を固めて

鬼サン然として　・・・　幅を利かしております


それをさえ　・・・　会釈ひとつで

「顔パス」のつわものもいるけれど

たいがいは顔を伏せ

なにがしか「顔役」の前に

貢（みつぎ）を支払って通らねば

・・・　無事にはすまないですね


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（４につづく）

顔役 ２

遠足



広い世間には

頼み頼める「顔」を

どんなに数多く知っているかと

そんなことが自慢で生きている人さえありますが


それも　その人なりに　・・・

「顔広く」

・・・　「顔を利かせ」いるわけですなぁ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）

顔役 １

遠足



「顔」「顔」と

振りまわされると気色のわるいことばですが

さて　「顔」が無くても　・・・　困ります


あまり利かされても　・・・　困ります

あまりに利かなくても　・・・　困ります



なるべくなら

自分の顔で世渡りしたいのに

致し方なく

他人さまの「顔」に頼るという瀬戸際を

何度も　・・・　渡ってきました


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２につづく）

尻をもちこむ ３

遠足



「帳尻」の合わぬ責任は

大概向こうの「尻抜け」経済などにあったのに

戦争をした鉄砲のタマの足りないのまで

「尻ぬぐい」をさせてきました



エライ人らは

「尻に火がつき」

「尻に帆かけて」逃げ出そうにも

海も物騒で

ぜひ掃海艇だと騒いでいたものでしたが　・・・


「尻を叩いて」やりたいにも

政府与党が星条旗の「尻に敷かれ」ようは

あまりヒドいじゃ　あーりませんか　・・・



とくに最近は

戦争をするヒトの足りないのまで　・・・


シンパイですなぁ　・・・

尻をもちこむ ２

遠足



温泉の道後を

都では「道のしり」と読んだように

「しり」には

先でも前でもない　暗く引っ込んで

遠い印象がつきまとい　・・・

からだ言葉に熟しても

・・・　ゾッとしません



「尻を割る」

「尻をまくる」

「尻込み」　・・・　と来ます


「尻が軽い」も「重い」のも

・・・　よろしくなく

ことに「尻をもちこまれる」のは

・・・　かなわないが

このところ

例えば海の向こうの超大国から

イヤミに　これをやられつづけているのが

・・・　まったく　面白くありませんなぁ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（３につづく）