負けてらんにぇ ! みんなでなんとかすっぺ !!

南相馬市から新潟県三条市へ集団避難→同市内の雇用促進宅に→2015.2~同市内の戸建に転居 妻と二人暮らし。

ことわざ 7

2017-05-24 14:12:02 | 原発震災避難者


遠足



今や

日本の風景の中で

川を舟で渡る姿を

・・・ 見い出すことは難しい



伊藤左千夫の『野菊の墓』に出てくる

江戸川の「矢切の渡し」では

今 日曜 祭日に観光客用に

渡し舟が出ている ・・・ と聞きました


しかし 昔は

渡し舟は 川を渡る唯一の交通手段であり

人々に大切なものでありました


それだけに

急ぎの時など なかなか来ぬ舟に

しびれを切らしたことも多かったのでしょう



渡し場に着いたとき

舟が待っていて

すぐ向こう岸に向かえた時の喜びは

ひとしおだった ・・・ と思えます


それがこのような諺となって

人々にことあるごとに

口にされるようになったようですね







ことわざ 6

2017-05-24 10:00:14 | 原発震災避難者


遠足



「 柳の下の泥鰌(どじょう) 」


柳の木は

川岸に生える木です


柳のような木の陰には

魚が多く棲(す)むものです

魚の大敵である鳥が

柳の木の下まで見えないからでしょうね



しかし 鳥に代わって

人間が鳥になれば

泥鰌も 命あってのものだねと

・・・ 逃げ出してしまいます


それゆえ 一度味をしめても

二度は その味を楽しめないよ

・・・ という教えを

この諺は示しています


                        7につづく)







ことわざ 5

2017-05-24 06:30:52 | 原発震災避難者


遠足



「 寝耳に水 」


この解釈は いろいろありますが

『大言海』の「寝耳」の項に

「 寝耳に水とは 事の本意 火急なるに驚くこと

眠れる中に 洪水 俄かに至れるが如き 不本意なること 」

とあり ・・・ 洪水の解釈が一番自然のようです



「 男心と川の瀬は 一夜のうちに変わる 」

程度がひどくなると

寝ているうちに 川が氾濫し

洪水の音が ・・・ 耳に伝わってきたのでしょうね


                             (6につづく)







ことわざ 4

2017-05-24 04:28:39 | 原発震災避難者


遠足



「 男心と川の瀬は 一夜のうちに変わる 」


どうも 最近は

「 女心と秋の空 」のようですが

わが国の河川は

非常に激しく ・・・ 水量が変化します


男心の移りやすさと

その川の瀬の変化の激しさが

組み合わされて

・・・ この諺ができています



「 男心と秋の空は 一夜に七度変わる 」

ともいわれますが

川の瀬の変化は

それほど激しい回数で変化はしませんね


しかし

突然 鉄砲水が出たり

きわめてわずかな時間に

水量が増すことがあるのが

・・・ わが国の河川のようです


                          (5につづく)








ことわざ 3

2017-05-22 20:48:29 | 原発震災避難者


遠足



「 負うた子に浅瀬を教えられる 」


先に書いた「 浅い川も深く渡れ 」のように

橋の余りなかった頃の話です



幼い子を連れた旅人が川を渡ろうとして

不慣れのために

つい深みに落ち込みそうになる

その時

ふと「 とうちゃん あっちが浅そうだよ 」

と言うので

半信半疑で そっちへいってみると

確かに ・・・ 浅かったのです



相談相手になど露ほども思っていなかった幼い子に

こうして 浅瀬を教えられて

・・・ 助かることもあります


そんな時

その意外さを表すのに

・・・ この諺が用いられるのですね


                            (4につづく)







ことわざ 2

2017-05-21 22:30:25 | 原発震災避難者


遠足



「 泳ぎ上手は川で死ぬ 」

「 川だちは川で果てる 」


これは

「 猿も木から落ちる 」と同じ内容で

泳ぎに秀でた者が

川で溺れて死んでしまうことを意味しています



ちょうど

海で遭難した時に

泳ぎの得意な人が

陸に向かって泳ぎだし

得意でない人が

板切れにつかまっていたところ


泳いで陸に向かった人は

・・・ 力尽きて溺れ死に

板切れにつかまっていた人は

・・・ 近くを通りかかった漁船に助けられた

という実話があります



そのように

この諺(ことわざ)は

「 策に溺れる 」ことを

そして 油断することを

・・・ 戒めているのですね







ことわざ 1

2017-05-21 19:30:57 | 原発震災避難者


遠足



「 浅い川も深く渡れ 」


これは

たとい浅いことがわかっている川でも

用心して

深い川を渡るつもりで渡れ

・・・ ということを教えています



昔は

今日のように橋が沢山あったわけでなかったので

川の浅瀬を歩いて渡ることが多かった


ところが

浅いと思った所が

落ち葉のたまった所であったりして

深みにはまって

死ぬ思いをしたという経験が

・・・ 沢山の人にあったのでしょうね



この格言が守れず失敗する人が

今日も ・・・ 多いようです


自分も注意しなければ ・・・ いけませんなぁ







老年の身だしなみ

2017-05-19 17:06:15 | 原発震災避難者


遠足





経済的に不安がなかったとしても

それが長く続く保証はありませんし

明日

自分の身に ・・・ 何が起こるかわかりません



今日は

歩けて

おしゃべりができて

ご飯が食べられたけれど ・・・


明日は

口が利けなくなるかもしれないし

目が見えなくなるかもしれません



明日の保証はない

・・・ と覚悟する


これは

老年の身だしなみ ・・・ なんですよ







確かなこと 6

2017-05-16 11:11:16 | 原発震災避難者


遠足



走れなくなったり

噛めなくなったりすることも

死ぬべき運命に向かっているのだ

ということを

ちゃんと ・・・ 自覚した方がいいですね



自分が そうなる前から

そうなったときのことを考えるのが

人間と動物を分ける

根本的な能力の差であることを思えば ・・・

私は やはり 前々から

老いにも 死にも慣れ親しむほうが

いいように思いますが ・・・ いかがでしょうか







確かなこと 5

2017-05-16 08:01:09 | 原発震災避難者


遠足



死は

願わしいことではありませんが

・・・ 必ずやってきます



願わしくないことを超えるには

それから目を逸(そ)らしていては

・・・ 解決できません


死は

確固として その人の未来ですから

死を考えるということは

・・・ 前向きな姿勢なのです


                            (6につづく)







確かなこと 4

2017-05-15 21:24:52 | 原発震災避難者


遠足



目が見えなくなったら

・・・ 死ぬべき運命です

なぜなら

動物としては

餌を取れなくなれば

・・・ 死ぬよりしょうがないから



歯がなくなったら

動物としては ・・・ 死ぬ運命ですよ

餌を取ってきても食べられませんから



さてさて

動物じゃなくて ・・・ よかった よかった


動物としての運命を

そこで

・・・ 承認し

・・・ 納得しつつ


・・・ 笑えばいいですね


                               (5につづく)







確かなこと 3

2017-05-15 17:51:48 | 原発震災避難者


遠足



耳が遠くなれば

補聴器を付けたりして

少しは改善することができます


しかし

もし 私が歩けなくなったら

どこへも行けなくなるという意味で

足から死んでいくことになるのでしょうね


餌を取れませんから

動物だったら ・・・ もう死ぬ運命ですな


                              (4につづく)







確かなこと 2

2017-05-15 11:30:29 | 原発震災避難者


遠足



私は

生きながら人間を失っていく人も

たくさん見てきました



大儀で口を利かなくなる

耳がよく聞こえなくなる

反応が鈍くなる


・・・ そうやって

老いと共に

長い時間をかけて部分的に

・・・ 死んでいきます


この部分死が存在することを

承認しなくてはならないし

それが

本番の死を受け入れる準備になるのでしょう


(3につづく)







確かなこと 1

2017-05-15 08:22:19 | 原発震災避難者


遠足



たった一つ

確かなことがあります


それは

だれもがいつかは必ず死ぬ

ということです



感動的なくらい不思議なことですが

何一つ確実でないこの世で

死ぬということだけが

・・・ 確実なのです


                               (2につづく)







こころにくい 3

2017-05-14 20:43:12 | 原発震災避難者


遠足



似た気持ちに

「心恥ずかしい」があります

自分を恥じ入る物言いではありません


相手の「心ばえ」「心ざし」を讃嘆するあまりに

その人の前に立つと

ふと己を恥じるほどの気持ちになります


源氏物語や枕草子に多い褒め言葉であり

そういう「心恥ずかしい」は

「心にくい」とも

微妙にかよいあいます

いい「心がけ」です


そして

それもこれも「心」という

・・・ 揺れ動いて生きているモノの

割り切れることのない働きなのです


なるほど ・・・ すぐれた他者を鏡に

わが振りを直すのですね