「酒は飲んでも、煙草はやめられぬ」、こんなことわざがある。酒も、煙草もやめられないことを、しゃれて言う。お酒に関しては沢山の諺がある。「酒とお産にはこりた者はない」、酒とお産では、相当辛い経験をするものだが、いくら値上がりしても酒は売れるし、子供は生まれる。
又、「酒売って尻切られる」酒をご馳走して酔って、食ってかかられたり、乱暴される。好意でしてやったのに仇をされること。そんな馬鹿らしい事はないから、相手の酒癖をよく知っておく必要がある事を言う。お酒の好きな人はとても多い。そのお酒の飲み方にも千差万別、汗を流した仕事帰り酒屋に立ち寄り、サキイカなどで一寸いっぱい、
酒屋の奥さんつぎ方が実にうまい。乾いたコップにたかもりに継ぐ、正味一合である。そこに口を近づけ溢れないようにすする。なんともうれしそうな顔になる。それを見る酒屋の奥さんも笑顔が溢れる。和んだ会話がつつく。安くても毎日と言う訳にもいかない、そんな人達が多かった日本。
神様はそんな人達の見方。お祭り、棟祝い等、神主の行くところ必ずお酒を供える、それを挙止する神様が居ないのもおもしろい、お供えしたお酒は御護符としていただくがこれでは足りない、この時とばかり、おおい目に頂く習慣がてきた。うまく考えたものである。