老後の日々

果物に野菜作り等、
今では趣味にして気間々にやっています。

滅びた文明滅びていない文明

2007年07月24日 | Weblog

これまで様々な文明が地球上に現れては滅びていきました。世界の四大文明と言われる、エジブト文明、メソポタミア文明、インダス文明、黄河文明。

これらはいずれも滅びてしまいました。ギリシヤ文明もまた滅びてしまいました。ではこれらの文明は何故滅びたのだろうか。

一方滅びていない文明も沢山あります。インカ文明、

アメリカ大陸のインデアン(ネイティブアメリカン)イヌイット(エスキモー)シベリアの先住民族、アフリカのビグミー族やマサイ族など。オーストラリア大陸のアボリジニ、

日本のアイヌ民族、、、これらは外からの敵によって滅ぼされたと言う事はあっても、

自分達で滅んで言ったと言う事はありません。何が違うのでしょうか?


エジブト、ギリシャはどうして滅びた。

2007年07月24日 | Weblog

エジブトには砂漠に大きなピラミットが建つています。砂漠にどうして文明があったのでしょうか、不思議に思いますね。

実はエジブトには昔、豊かな森があったのです。その森の周辺で耕作が始まり、多くの作物がとれました。

同じ土地で耕作をしていても、毎年決まった時期にナイル川が氾濫を起こし、上流の豊かな土をまた、農地に持ってきてくれたのです。

ところが、次第に人口が増え農地を拡大し、ナイル川の水を利用して、灌漑農業が行われました。

そして、氾濫を起こすナイル川の治水工事が始められ、治水工事が完成すると、上流から新しい土の提供がなくなり、土地にたまった塩分が氾濫で洗い流されることもなくなりました。

その結果、収穫は年年減り、食糧が不足しやがて文明は破壊していったのです。

ギリシヤの町も、現在ほとんど緑がなく、ここに豊かな文明があったことを感じることは出来ません。

ギリシヤもかっては緑豊かな大地でした。ギリシヤでは交易が盛んで、主食である小麦を栽培している周辺の地域から買ってきて

自分たちの畑ではワインを作る為のブドウを沢山作るようになりました。

小麦よりブドウの方が高く売れるため、少しの量をつくって沢山の物を買うことが出来るようになり、一時的にはどんどん豊かになっていきました。

しかし長い間、同じ作物を作り続けたために、土地が弱り、ブドウの収穫が減りました。

土壌浸食や生態系ノ破壊など自国の環境破壊が深刻化し、

食糧不足などによって社会が不安定になり、エジブト同様に滅びてしまったのです。


滅びていない文明は?

2007年07月24日 | Weblog

アメリカ大陸のインデアンオストラリア大陸のアボリジニは、ヨーロッバから大量の移民が渡ってくるまでは滅びることはありませんでした。

アフリカの先住民やエキスモーなども今の先進国と接触を持つまでは滅びたり、その数を減らすことはなかったのです。自ら滅びることのない民族や文明は、もっと豊かに、もっと沢山という考え方が基本にありません。

拡大しないための掟という知恵を持っています。例えば、沢山森の木を切ると災いが起きるとか、川の魚を捕りすぎると水の神様が怒るなどです。

必要以上に自然を壊したり、自然の物を取ったりする事はしませんでした。

これを迷信だと私たちは思っていたかも知れませんが、自給自足や自然環境を守り、経済拡大や人工爆発をしないという滅びないための知恵だったのです。


現代文明は破綻する

2007年07月24日 | Weblog

現代文明を造っている先進国は、経済拡大、消費拡大を続けていますが、これは今後も可能だと思いますか?経済拡大をしようとすると、より儲けの多いことを維持していくことになります。

同じ面積で仕事をしたときに、寄り儲かる仕事とは何でしょうか。

大根やほうれん草を作る農業よりも、自動車やテレビを作ったり、それを売ったりする方が儲かります。第一次産業より第二、三次産業の方が儲かるのです。

ですから、先進国は自国の畑をつぶして、工場を作りテレビや自動車を作っています。

自分の国に其の商品が行き渡ると別の国に輸出を始めます。もっと経済を拡大しよとする国は、自国の畑を潰してしまって商品を海外に売り出素要にした国です。

全くの輸入依存になり、海外からの供給がストップした場合、その国はあっという間に破綻します。


貿易相手国も崩壊する

2007年07月24日 | Weblog

貿易の相手国もまた、経済発展を望むようになります。自分達の自給自足をしていた畑を潰して、高く買ってくれる商品を作るようになります。

自給自足の基盤を失い、輸入依存になっていきます。

食糧だけではありません。金やダイヤモンドを掘るために、森が伐られ山が崩されていきます。カブトムシやクワガタ珍しい動物、植物が取られ、生態系も破壊しています。

森や山、生き物生活そのものの基盤も失われているのです。現在先進国の経済は、ドミノ倒しのように次々と自給自足の社会を壊していっているのです。


いったい日本は??

2007年07月24日 | Weblog

では、日本はどうなのでしょうか。日本の江戸時代には鎖国をしてていました。外から入ってくる物がないと言うことは、ほぼ完べきな自給自足の社会を作り上げていたのです。主食のお米は三百年間ほぼ安定して、作られていました。

米を取った残りのワラから、ワラジ、かごなど、家の屋根などとあらゆる物に利用され古くなると土に戻していました。竈で燃やした灰も土に戻され、すべての物か循環する社会を作っていたのです。

その間、経済や社会が拡大することはありませんでした。ところが今の日本は、経済拡大ばかりを続けようとしています。そのために、自国の食糧生産はどんどん減り、食糧自給率は年年下がつています。

其の割に大量輸入、飽食の生活を続けています。其の結果、周辺の国の経済も崩壊されているのです。小麦や豆は、中国などから大量輸入しています。

エビは東南アジアの国々から、牛肉は遠くオーストラリアや南米からも運ばれています。アイスクリームや洗剤の原料となるヤシ油は、東南アジアの国々から大量に運ばれています。

食料だけでなく、銅はアフリカから、金やダイヤモンドはアフリカやシベリヤから、木材は東南アジア、中国、シベリア、アフリカや南アメリカからも輸入しています。


食糧問題は先進国の問題

2007年07月24日 | Weblog

日本だけでなく先進国のこうした輸入かが貿易相手国での自給自足を崩し自然を破壊し、途上国でも環境問題を引き起こしているのです。

これまで、途上国での食糧不足や途上国の貧因の問題は其の国に原因があると考えたかも知れません。大量に余っている食糧を其の国に援助すればそれで済むと思っていたかも知れません。

国際分業して、食糧を作る国では食糧だけ、テレビや自動車などの工業製品だけを作る国では工業製品だけを作れば良いと考えていたようです。

しかしここで見てきたように、食糧問題の原因は先進国にあります。ですから、食糧を大量に援助しても、解決には決してならないのです。国際分業もまた不可能なことなのです。

いま見直さなければならないのは先進国の経済システムとそれを支えている私たちのライフスタイルなのです。そして、最も危険な国は日本なのです。


食糧援助すれば解決するの?

2007年07月24日 | Weblog

国連の機関や世界の国々は、食糧を極端に不足している国に対して食糧援助を行っています。しかし、多くの場合、ただ食糧を無料で輸出しているに過ぎません。

ですから援助した食糧がなくなれば、また飢餓の状態が繰り返されることになります。飢餓の国はまた、食糧などを要求してくることになります。

飢餓の国では、森もなくなり薪も手に入らない、農業をしたくても農業をするために必要な種や実さえ、食べなければ生きていけないような状況になっているのです。

これでは、飢餓の状態は決してなくなることはありません。飢餓の根本原因が解決されない限り、同じ事が繰り返されるだけなのです。


私たちに出来ることは?

2007年07月24日 | Weblog

日本の食糧自給率は、先進国で最低の2.7%です。先進国では最低の自給率にもかかわらず、減反政策を推進して、食糧自給率を下げている日本ですが、この食糧自給率を上げることが今、一番大切なことなのです。

そのためにも、自分の国で農業を振興させていくことが大切になります。

しかし、機械やバイオテクノロジーや化学薬品を大量に使用し、自然換気用を破壊するような農業では意味がありません。古から其の土地に根ざしてきた伝統的な有機農業が必要です。とは言っても、今、其の農業を誰が手がけるでしょうか。

大量生産を禁止して、作った者が食べられる、そして、物もの交換と言ったシステムにでもしないと??そして、生産を見直すだけでなく、大量消費、大量廃棄の私たちの消費生活を見直していくことが大切です。


自給率を上げるために

2007年07月24日 | Weblog

買いすぎ、食べ過ぎ、食べ残しを避ける、

(日本のごみの40%はまだ食べられる食糧。

スーパーから買ってきたままの状態のパンやキュゥリども沢山あるそうです)

輸入品、ハウス物など季節外れの食品を避ける。

国産品、無農薬の農作物を買う

肉食から菜食へ

家庭菜園を始める(ドイツでは野菜の20%は家庭菜園で作られています)

都市化、工業化にブレーキ

大量生産、大量消費、大量廃棄にブレーキ

自給自足を目指す(脱サラ、脱都会、ふるさとへUタウン、農業を始める)