エジブトには砂漠に大きなピラミットが建つています。砂漠にどうして文明があったのでしょうか、不思議に思いますね。
実はエジブトには昔、豊かな森があったのです。その森の周辺で耕作が始まり、多くの作物がとれました。
同じ土地で耕作をしていても、毎年決まった時期にナイル川が氾濫を起こし、上流の豊かな土をまた、農地に持ってきてくれたのです。
ところが、次第に人口が増え農地を拡大し、ナイル川の水を利用して、灌漑農業が行われました。
そして、氾濫を起こすナイル川の治水工事が始められ、治水工事が完成すると、上流から新しい土の提供がなくなり、土地にたまった塩分が氾濫で洗い流されることもなくなりました。
その結果、収穫は年年減り、食糧が不足しやがて文明は破壊していったのです。
ギリシヤの町も、現在ほとんど緑がなく、ここに豊かな文明があったことを感じることは出来ません。
ギリシヤもかっては緑豊かな大地でした。ギリシヤでは交易が盛んで、主食である小麦を栽培している周辺の地域から買ってきて
自分たちの畑ではワインを作る為のブドウを沢山作るようになりました。
小麦よりブドウの方が高く売れるため、少しの量をつくって沢山の物を買うことが出来るようになり、一時的にはどんどん豊かになっていきました。
しかし長い間、同じ作物を作り続けたために、土地が弱り、ブドウの収穫が減りました。
土壌浸食や生態系ノ破壊など自国の環境破壊が深刻化し、
食糧不足などによって社会が不安定になり、エジブト同様に滅びてしまったのです。