《輪旅 飛騨・丹生川から朝日を巡る!!》
美濃や飛騨のエリアは、都会のサイクリストにとっては意外と空白のようである。飛騨山脈(北アルプス)を挟んだ信州があまりにも有名なため、かえって美濃や飛騨のエリアは紹介させずに来たようである。
無名な峠群やアルプス展望のコースも少なからずあるが、今回の駄吉青屋林道も隠れたルートの一つといえる。
今回のスタート地点はJR高山線の渚駅、そこより輪行で上枝(ほづえ)へ向かう。上枝よりは自転車で旧の丹生川村を目指す。観光客でごった返す高山市内を避けたかったのが本音ではあるが。
観光道路と化した国道158を避け、県道459「白井北方線」を走る。道の勾配は緩く、のどかな丹生川の田舎風景の中をノンビリと流してゆく。
笠根橋のところで国道に合流し、しばらく走って駄吉より林道に入る。飛騨らしい威厳のある神明神社のところより「駄吉青屋林道」の上りが始まった。林道の建設は古く、昭和56年とあった。
川沿いに上がって行く道は適度に日陰があり、年月を経ているため、新道特有の嫌らしさが無いのが嬉しい。沢を横切ってからはグイグイと高度を上げていった。
稜線が近くなったころ、北の方角に笠ヶ岳らしい山裾が見えてきた。早春か晩秋であれば、冠雪した北アルプスの眺望が楽しめるポイントのようだ。
峠を越え、少し下ったところが飛騨高山スキー場であった。この上には「国立乗鞍青年の家」があるそうだ。
続いて「青屋林道」に入る。道の両側は夏草が茂り、道幅を狭くしている。あまりクルマの通行もないようで、かえって自転車旅の気分をわくわくさせてくれた。振り返ると乗鞍岳の一角が大きくそびえていた。
牛首山(1408m)を巻き、その先の朝日町境よりは本格的なダートとなる。MTBの出番はこれからで、旧式のフルリジッド(要するにサスペンションのない古い代物)のMTBを乗りこなすのも楽しみである。腕の曲げでフロントのショックを吸収し、リアの凹凸は膝の屈伸でやりこなす。
木立の間から御岳が大きく眺められた。雪が付いていれば更に迫力は増すことであろう。
やがて道路工事の現場に遭遇する。いつものように低調に断りを入れ、工事の邪魔にならないよう速やかに通り過ぎる。道は更に荒れて、ハンドルを取られることが多くなる。
何とか転倒をすることもなく里へ下り立つ。カクレハキャンプ場とあり、何組かのキャンパーがテントを張り、そこからバーべキューの匂いが流れてきた。
青屋川沿いの舗装路を快走し、朝日町の中心部へと出た。飛騨は平成の合併により、高山市、飛騨市、下呂市と白川村になったため、旧の町村名が無くなったのがさびしい。
道の駅の先で「飛騨東部広域農道」へ入る。入り口には「平成22年開通」の看板があり、通行止めとある。半分心配しながら、立派な道を上がっていった。上部に上がると乗鞍岳が遠くに見えた。
峠を越えたところが有道、飛騨牛の肥育牧場があった。この南に位置する阿多粕(あたがす)と並んで辺鄙なところである。
道が国道41号に出会う手前で砂利道となった。左手の崖は大きく崩れた跡があり、この工事が済まないと貫通しないようであった。
ラスト、国道を走って渚駅へ戻る。今回のルートはとてもマイナーで、ここを走ろうというサイクリストは少ないと思う。しかし、早春か晩秋、北アルプスが冠雪した頃に訪れれば、最高の自転車旅が楽しめることであろう。
コースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=cd10ea932fb80a0038eba13de5926faf
画像
http://album.pentax.jp/166909111/albums/39504/
美濃や飛騨のエリアは、都会のサイクリストにとっては意外と空白のようである。飛騨山脈(北アルプス)を挟んだ信州があまりにも有名なため、かえって美濃や飛騨のエリアは紹介させずに来たようである。
無名な峠群やアルプス展望のコースも少なからずあるが、今回の駄吉青屋林道も隠れたルートの一つといえる。
今回のスタート地点はJR高山線の渚駅、そこより輪行で上枝(ほづえ)へ向かう。上枝よりは自転車で旧の丹生川村を目指す。観光客でごった返す高山市内を避けたかったのが本音ではあるが。
観光道路と化した国道158を避け、県道459「白井北方線」を走る。道の勾配は緩く、のどかな丹生川の田舎風景の中をノンビリと流してゆく。
笠根橋のところで国道に合流し、しばらく走って駄吉より林道に入る。飛騨らしい威厳のある神明神社のところより「駄吉青屋林道」の上りが始まった。林道の建設は古く、昭和56年とあった。
川沿いに上がって行く道は適度に日陰があり、年月を経ているため、新道特有の嫌らしさが無いのが嬉しい。沢を横切ってからはグイグイと高度を上げていった。
稜線が近くなったころ、北の方角に笠ヶ岳らしい山裾が見えてきた。早春か晩秋であれば、冠雪した北アルプスの眺望が楽しめるポイントのようだ。
峠を越え、少し下ったところが飛騨高山スキー場であった。この上には「国立乗鞍青年の家」があるそうだ。
続いて「青屋林道」に入る。道の両側は夏草が茂り、道幅を狭くしている。あまりクルマの通行もないようで、かえって自転車旅の気分をわくわくさせてくれた。振り返ると乗鞍岳の一角が大きくそびえていた。
牛首山(1408m)を巻き、その先の朝日町境よりは本格的なダートとなる。MTBの出番はこれからで、旧式のフルリジッド(要するにサスペンションのない古い代物)のMTBを乗りこなすのも楽しみである。腕の曲げでフロントのショックを吸収し、リアの凹凸は膝の屈伸でやりこなす。
木立の間から御岳が大きく眺められた。雪が付いていれば更に迫力は増すことであろう。
やがて道路工事の現場に遭遇する。いつものように低調に断りを入れ、工事の邪魔にならないよう速やかに通り過ぎる。道は更に荒れて、ハンドルを取られることが多くなる。
何とか転倒をすることもなく里へ下り立つ。カクレハキャンプ場とあり、何組かのキャンパーがテントを張り、そこからバーべキューの匂いが流れてきた。
青屋川沿いの舗装路を快走し、朝日町の中心部へと出た。飛騨は平成の合併により、高山市、飛騨市、下呂市と白川村になったため、旧の町村名が無くなったのがさびしい。
道の駅の先で「飛騨東部広域農道」へ入る。入り口には「平成22年開通」の看板があり、通行止めとある。半分心配しながら、立派な道を上がっていった。上部に上がると乗鞍岳が遠くに見えた。
峠を越えたところが有道、飛騨牛の肥育牧場があった。この南に位置する阿多粕(あたがす)と並んで辺鄙なところである。
道が国道41号に出会う手前で砂利道となった。左手の崖は大きく崩れた跡があり、この工事が済まないと貫通しないようであった。
ラスト、国道を走って渚駅へ戻る。今回のルートはとてもマイナーで、ここを走ろうというサイクリストは少ないと思う。しかし、早春か晩秋、北アルプスが冠雪した頃に訪れれば、最高の自転車旅が楽しめることであろう。
コースマップ
http://route.alpslab.jp/watch.rb?id=cd10ea932fb80a0038eba13de5926faf
画像
http://album.pentax.jp/166909111/albums/39504/