ある晴れた五月の日
木立の中のベンチに座る
風が吹いている
ついさきほどまで
室内で踊る影として見ていた枝葉と
わたしも同じ空気に
色彩の部屋として溶かされ
さらわれている
煉瓦の小道を木の葉が駆ける
すべてが一体となり
同じ向きへたなびく
わたしはなにもしなくてもわたしで
ずっと昔のある日から
立っている一本の木
地層のように積み重なった
あまたの風の層を貫く
木立の中のベンチに座る
風が吹いている
ついさきほどまで
室内で踊る影として見ていた枝葉と
わたしも同じ空気に
色彩の部屋として溶かされ
さらわれている
煉瓦の小道を木の葉が駆ける
すべてが一体となり
同じ向きへたなびく
わたしはなにもしなくてもわたしで
ずっと昔のある日から
立っている一本の木
地層のように積み重なった
あまたの風の層を貫く
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