異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

原っぱはいいな。羊もいるかな?

2010-11-23 01:18:34 | Weblog
イード(犠牲祭)のBBQをするので、良かったら来てくださいとFACEBOOKで通知があった。11時か12時くらいに川原に集合する予定らしい。決行予定日の2日前のことだった。

友人の30代女子2人を誘ってみたが、最初行きたいという返事ながら、一人は既に予定が入っていて前日に断りが、もう一人は行きたいながらも前日からお腹を壊し当日断りが。
で、蓋を開けたら、イエメン、スーダン、チュニジアというアラブ圏の学生君達しかいないではないか。飛び交うのはアラビア語、英語、日本語の順。分からない言語がメインに話されている状態にずーっといると、なぜかその新奇な音に引き付けられ吸収しようと妙に受身なモードになる。結果全てのアウトプットが変になっていくのである。まず英語のテンスが変になる。英でも日でも単語が出てこなくなる。これを避けるために日本人の数を確保したかったのだが。。。

彼らの共通語アラビア語は、国ごとに1つの単語の意味範囲が少しずれていたりして、方言同士では75%から80%の理解度になるそうだ。イエメン訛で話していた2人がチュニジアの友人の顔を見て、すまなそうな顔になり標準語的な話し方に直す様子がなんとも奥床しい。途中、NPOで葦舟を作っている代表の人とその家族などが飛び入り参加してとても和やかな午後となった。そして2時半過ぎ、一人がそわそわしだし、北西はどっちかと尋ねてきた。え!もしかして、あれですか?

「これから礼拝します。」と皆、丈の高い葦の向こうに消えていく。
葦の隙間から、上下に動く影が見えるような見えないような。
とても、敬虔なのね。4時には寒くなってきたので、現場を撤収。コーヒーを飲みに行こうという話になった。

で、コーヒーショップで若者達、原爆投下と日本人のアメリカへの対米感情、北朝鮮問題、尖閣諸島問題などという硬派な話題からイスラムと飲酒など色々な会話が展開。イスラムとベリーダンスという矛盾について話を向けたら「あれ、トルコの踊りだろ?」「いや、エジプトもあり。」「エジはエジだから。」などという流れで、一人がルビーというダンサーがそれはセクスィだと主張する。Ruby http://www.youtube.com/watch?v=XZw9nxEk1GI&feature=related
すると、ハイファの方が好みだなとまた一人。
Haifa http://www.youtube.com/watch?v=UE8M2vtAkJ0&feature=related
ははは、万国共通青年の主張。話題の展開が早いので、そんなに時間は感じなかったが、6時半に集まって互いに一杯のコーヒーで店を出たときには9時に近かった。これが、うわさに聞くアラビア喫茶事情か。

その日、新たに得た硬い知識を1つ。
アラブ連盟は、加盟国の独立やその主権を擁護するために、経済、社会、文化などの問題に協力、調整することを目的としている。本部はカイロにある。

加盟国は、アルジェリア、バーレーン、ジブチ、エジプト、イラク、ヨルダン、クウェート、レバノン、リビア、モーリタニア、モロッコ、オマーン、カタール、サウジアラビア、ソマリア、スーダン、シリア、チュニジア、アラブ首長国連邦、イエメン、コモロ、パレスチナ解放機構(PLO)の22カ国である。http://homepage2.nifty.com/cns/middleeast/arab.htm

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