異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

サマルカンドな夜

2009-06-21 10:00:40 | Weblog
パーティに誘われた。

昨日、行ってみたら4人しか来ていない。チュニジアとインドとハンガリーの学生さん及びワタス。30分経った。パラパラと人が増え始めた。
エジプト、パキスタン、ウイグル、ウズベキスタン、トルクメニスタン、なんかシルクロードだな。

総勢22人が集まったのは、開始予定時刻を1時間過ぎてから。
イスラム圏の人が多いので、飲酒なし。これが、結構楽しい。オレンジジュースやジンジャエールでも、夜大勢が集まって飲食していると結構軽く酔ったなごやかな雰囲気。話は沢山できるし頭は回るままだし、こういう集会にいるとなぜ日本人の集まりだとアルコールが普通に入るのだろうと思うのだけど、日本人同士でアルコールが入る宴会にいるとなぜイスラム圏の集会は酒がなくともあんなに盛り上がるのだろうと思うのだ。ほんとは飲酒ってなくてもやっていけるものなのかもねー。

シルクロードの地域の人達は、西洋と東洋が気が遠くなるような長い時間をかけてミックスしてきただけあって、遺伝子の中に10民族くらいは万遍なくブレンドされているような姿や顔立ちをしている。小柄な東洋系の姿に印象的な青い目、浅黒い肌に長身の男子、長身で外観はヨーロッパ系だけれどかもし出す雰囲気が牧歌的な女子等ありとあらゆる民族がイスラムの生活習慣の文化圏に属しているようだ。母国語以外に自由に話せるのが2~3カ国語、聞いて分かる、読めるというのが1~2というのが、パーティ参加者の平均値。

さて、不明だったパーティの趣旨は、新婚のカップルの転居と回族女子の誕生日を祝うというものだった。パンジャ語やらアラビア語やらの音楽に合わせ男子も女子も楽しく踊っている。いいなーこういうの。飲酒にたよることなく自然体のままみんなが無理せず楽しむ。老若男女誰もが楽しめる踊りが社交の中にあるというのは恐ろしく恵まれているようにワタスの目には映る。人との間に断絶がなくかといって強制されるほどの連帯が求められているというわけでもない。

若さゆえか、それともこの多国籍さがそうさせるのか。
少なくとも、外観や年齢や性別や固定観念で人を区別するというやり方はここでは通じない。誰もが違って当たり前だから。





最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。