その日はやたらと道に迷う日だった。
私は自慢ではないが、方向感覚がない。地図は読めるし、コンパスがあればナビもできるのだが、道具がないとそういう能力は役に立たない。
その日の午後、チュニ君と友人と3人で海岸の様子を見に行こうとしていた。途中友人の用事の時間が早まり参加できないとメールがきたので、目的地を空港から近場の海岸に変えた。バス停に並んではみたが、やっぱり空港がいいとチュニ君が言いだしたので、通りがかったバスにはずみで飛び乗った。
そういう間際の変更というのは上手くいくことは少ない。そのバスはJRではなく地下鉄の同名駅を経由し山の上の郊外住宅地に向かうバスだったのだ。。。
地下鉄の駅をさっさと過ぎ、どんどん温泉地の方向にバスは向かう。もうここで降りても間に合わないし、地名が同じなんだからきっとJRの駅もそれなりにカスるだろうと当て推量。まあ幸い温泉地への道ではなく途中左折し、どんどん山の中に。あれ海岸に行こうとしていたんだよね。我々。
あーまただよ。神戸で懲りているはずなのに、また知らない方向に興味を示すチュニ君に引きずられる形で道に迷いだした。今度は乗り物かい。
「終点です。」と運転手さん。
えっ、住宅地のど真ん中。
「このバスってJRの駅に行きます?」
「えっ?これはこの先回送です。向かいのバス停にもとの地下鉄の駅に戻るバスが来ますが」
「歩いたらJRの駅行けますか?」
「うーん、車じゃないとかなり遠いですよ。」
とりあえず、降りなければならない。450円なり。
郊外住宅地が珍しいらしく、デジタルカメラで撮影し出すチュニ君。あれ、このノリは王先生と同じ。気楽だね。
幸い、バス停の隣にはJR駅行きのコミュニティバスの乗り場も併設してある。バス時間を見ると2時15分が停車時間、幸い15分待ちだ。おまけに日に3本しか走っていない最後の便。運が悪いんだかいいんだか。時間通りにジャンボタクシーくらいの大きさの車がやってきた。乗り込んで、山からのパノラマの眺めをしばし楽しむ。地震や津波や原発が嘘のようにのどか。桜も咲き始め、山がところどころピンク色に染まっている。広がる耕作地やビニールハウスなどの先には市内の高層建築が見える。普段都市部の中しか行き来していないから、こんなに豊かな農地が市内から15キロエリアで見られるとは意外。
私は自慢ではないが、方向感覚がない。地図は読めるし、コンパスがあればナビもできるのだが、道具がないとそういう能力は役に立たない。
その日の午後、チュニ君と友人と3人で海岸の様子を見に行こうとしていた。途中友人の用事の時間が早まり参加できないとメールがきたので、目的地を空港から近場の海岸に変えた。バス停に並んではみたが、やっぱり空港がいいとチュニ君が言いだしたので、通りがかったバスにはずみで飛び乗った。
そういう間際の変更というのは上手くいくことは少ない。そのバスはJRではなく地下鉄の同名駅を経由し山の上の郊外住宅地に向かうバスだったのだ。。。
地下鉄の駅をさっさと過ぎ、どんどん温泉地の方向にバスは向かう。もうここで降りても間に合わないし、地名が同じなんだからきっとJRの駅もそれなりにカスるだろうと当て推量。まあ幸い温泉地への道ではなく途中左折し、どんどん山の中に。あれ海岸に行こうとしていたんだよね。我々。
あーまただよ。神戸で懲りているはずなのに、また知らない方向に興味を示すチュニ君に引きずられる形で道に迷いだした。今度は乗り物かい。
「終点です。」と運転手さん。
えっ、住宅地のど真ん中。
「このバスってJRの駅に行きます?」
「えっ?これはこの先回送です。向かいのバス停にもとの地下鉄の駅に戻るバスが来ますが」
「歩いたらJRの駅行けますか?」
「うーん、車じゃないとかなり遠いですよ。」
とりあえず、降りなければならない。450円なり。
郊外住宅地が珍しいらしく、デジタルカメラで撮影し出すチュニ君。あれ、このノリは王先生と同じ。気楽だね。
幸い、バス停の隣にはJR駅行きのコミュニティバスの乗り場も併設してある。バス時間を見ると2時15分が停車時間、幸い15分待ちだ。おまけに日に3本しか走っていない最後の便。運が悪いんだかいいんだか。時間通りにジャンボタクシーくらいの大きさの車がやってきた。乗り込んで、山からのパノラマの眺めをしばし楽しむ。地震や津波や原発が嘘のようにのどか。桜も咲き始め、山がところどころピンク色に染まっている。広がる耕作地やビニールハウスなどの先には市内の高層建築が見える。普段都市部の中しか行き来していないから、こんなに豊かな農地が市内から15キロエリアで見られるとは意外。