有朋自遠不方来

王さんの送別会を土曜日に催行した。

日本に帰化した中国人の知り合いが、王さんの旧友であることがふとしたことから分かり、驚かせてやろうと送別会に招いたのだが。
「今、県外です。一寸トラブル発生で、研修生がひとり失踪してしまったんです。これから様子を見て解決次第、戻るところですが、間に合わないかもしれません。」

この電話で企画が完璧にずれてしまいやした。彼は会社経営者で、社会の荒波をスイスイ渡っている。1２年前仕事で知り合った頃は、まだ博士課程前期の学生さんだったけれど象牙の塔より日中間の貿易や経営や人の経済的な交流という社会と直接関わる道を経営者として選んだ。

12年前スポーツイベントの運営で知り合った通訳2人（仏、西）と市職員1人、私、そして中国語講座のクラスメイト1人、その友人1人、1度だけ講座に出席したR&D会社のK君とその奥さんと子供、それに主賓の王さん。このバラバラさ加減を王さんとイベント仲間の両方を友人とする李さんと私がつなぐ予定だったのだが。待てど暮らせど、彼は来ない。電話も留守電のままで繋がらない。3時間粘ったが、ついに彼は現れなかった。

最後は、一本締めで皆の健康と未来を祝し閉会。

うーん、我ながら企画ベタだね。