異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

日本語をめぐる時間旅行2

2009-03-06 14:13:34 | Weblog
では、ついで日本書紀に行ってみよう。
~日本書紀(にほんしょき、やまとぶみ)は、奈良時代に成立した日本の歴史書である。日本における伝存最古の正史で、六国史の第一にあたる。舎人(とねり)親王らの撰で、720年(養老4年)に完成した。神代から持統(じとう)天皇の時代までを扱う。漢文・編年体をとる。全30巻、系図1巻。系図は失われた。~by WIKI

小生でも覚えているヤマトタケルの辞世の句をコピペ。

~やまとは くにのまほろば たたなづく あをかき やまこもれる やまとしうるはし
倭は 國のまほろば たたなづく 青垣 山隱れる 倭しうるはし
(大和の国は国々の中で最も優れた国だ。重なり合って青々とした垣のように国を囲む山々。(その山々に囲まれた)大和は美しい)
夜麻登波 久爾能麻本呂婆 多多那豆久 阿袁加岐 夜麻碁母禮流 夜麻登志宇流波斯 -- 倭建命『古事記』景行記
夜麻苔波 區珥能摩倍邏摩 多々儺豆久 阿烏伽枳 夜麻許莽例屡 夜麻苔之于屡破試 -- 大足彦忍代別天皇(景行天皇)『日本書紀』景行記 ~by WIKI

素人目にも漢字の表音のみを使って、上代日本語の音声を表しているようにしか見えますぇん。この一文を見る限りは古事記の方が当て字として読みやすいかな。

では、万葉集。
『万葉集』(まんようしゅう、萬葉集)とは、7世紀後半から8世紀後半頃にかけて編まれた、日本に現存する最古の歌集である。
天皇、貴族から下級官人、防人など様々な身分の人間が詠んだ歌を4500首以上も集めたもので、成立は759年(天平宝字3)以後と見られる。
WIKIを読んだだけでも、成立年度はかなり不確実らしい。

時代順に並べ替えよと言われれば、異論もあろうけど試験対策としては古事記→日本書紀→万葉集。
リーチの良さという点では今の時代はかなり進んでいて、今小生がしているように一般人が適当にネットで遊ぶと上記の3つの書物は電子図書という形で触れることができる。

こんなのが、ネット遊びをしていたら現れました。

都流藝多知 伊与餘刀具倍之 伊尓之敝由 佐夜氣久於比弖 伎尓之曾乃名曾
(訓)剣大刀 いよよ研ぐべし 古ゆ 清(さや)けく負ひて 来にしその名そ(卷20-4467)
(万葉仮名文)去來子等 早日本邊 大伴乃 御津乃濱松 待戀奴良武
山上憶良、大唐に在りし時、本郷を憶ひて作れる歌
(訓)いざ子ども 早く日本へ 大伴の 御津(みつ)の浜松 待ち恋ひぬらむ(卷1-63)


万葉集については、京都大学電子図書館で、尼崎本、近衛文庫、京大本の3点を公開。その中でも尼崎本は巻16としては現存する最古の写本として、国の重要文化財指定とな!!
http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/np/manyo.html 

デジタル化の前、一般人がこの書物にリーチするにはすくなくとも京都大学まで行って見せてもらわないといけなかったわけで(重要文化財の原本だから、承認が先に無いと触らせてくれないよな。)えらく便利な時代になったもんです。

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