異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

行く人来る人

2009-09-04 23:33:56 | Weblog
掃除のおじさんが、国内に引っ越していった内気な中国女子の部屋からタッセルと電気毛布のコントローラーを見つけて来た。
これでも、部屋の明け渡しの点検の際、大丈夫だと思うと言う彼女の目前で棚の中から水筒と帽子を見つけたのだけれど、いったいどこに置いていたんだか。掃除をする気でもないと、見つからないくらい奥まった目に見えない場所であろう。

この寮のシングルルームは、一見狭く見えるのだけれど、壁面収納が充実しているため収納に合わせて、物を買っていると、とんでもないことになるのだ。特に靴箱の充実度は凄く、この収納に見合った靴を買い込んでいたらダンボール3箱くらいにはなるかもしれない。

コントローラーを持て余していたら、引っ越した子が郵便やら宅急便やらがあれば渡して欲しいと言っていた仲良しだった子が通りかかった。追いかけ呼び止め品物を渡すと、これからバイトなのでといって自分のメールボックスにコントローラーを放り込む。その子が、なぜか出口と離れた場所にある上の階のメールボックスまでつつつと近づいて行った。あり?バイトだよね。進んでいる方向、出口と別方向なんですが?

で、その子のいるところまで追いかけるとじっとあるメールボックスを見詰め、意を決したように、「この番号の人、同じ研究科なんです。でも、話したことなくて。話してみたいけど、国も違うし。」白い肌が桜色にぱっと染まって恥ずかしそう。あれ、もしかして気になるんだ。

また、ある日、台所で近くに引っ越す中国D男子と立ち話。「3日に妻が来るんです。一緒に住みます。」博士後期ともなれば結構いい年齢。かえって恋人がいない方がはたから見て不安になるので、ほんとに目出度い。

また、とある日は引越しが済んだ韓国M男子「妻が来日したら、連れてきます。」穏やかな微笑、柔らかな物腰には本当に癒されますた。幸せになってねー。

はたまた、短期研修滞在組のヨーロッパ勢も同時期に日本を去る。
引越しはこれから本番なのである。






最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。