異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

IFだらけの雑感

2009-03-15 12:05:18 | Weblog
もし、ベトナムで起ったように、日本語がローマ字表記にどこかの時代で変えられていたら、その後40年(世代交代が早ければ2世代入れ替わる)もあればローマ字のテキスト以外は完全に外国語になってしまっていただろう。何かよほどのことがないと、一般人が努力してその知識に近づこうとすることはないと思われる。フツーの人生、食う寝る住むなどで忙しい。また、全国の中高の国語の先生が皆、スラスラローマ字以前の旧表記を読めて書けるくらいでないと、旧字の伝承自体かなり難しくなると思われる。

さて、京都大学電子図書館には御伽草子の英語訳までありました。昔の絵の綺麗なこと。http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit-e/otogi/cover/index.html今昔物語の国宝本まで無料でJPEG閲覧可。
確立した知識へのアクセスはえらく簡単に出来る時代になりつつあるのだと感心。でも、全てが電子化されているわけでもないし、電子化されている全てにリーチできるわけでもない。

今のところ、5世紀の鉄剣なんてのをIMAGE画像でも目にすることのできる人は研究を業いとしている人くらいかもしれない。100年くらいしたら、全て版権のないものは電子記録になって携帯の3D画面で見られるようになるかもしれないけれど。

そんな風に知へのコストがかからなくり、コストのかかる知の質がより高まる未来が来るのだろうか?反対にパスワードを販売する、若しくは関係者のみで共有するという方向で、知へのアクセスを権威が管理するようになるのだろうか?
もう、アメリカのある大学では電子教科書がハードコピーの教科書の半額で販売されているそうな!

どっちの方向にせよ、どんどん電子化だけは進みますね。

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