異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

いちご白書をもう一度

2010-01-21 23:12:52 | Weblog
ある日ブラジルD男子が、ダイニングにいた。
研究の話になり、面白いことを言っていた。

「社会学では統計が非常に重要で、母集団が小さいと結果が偏ってしまい必ずしも正しい結果はでてきません。幅広い集団を統計の対象にしようとすると今度は研究費が嵩んでしまうのでこれも中々簡単ではありません。日本の国勢調査は母集団が大きいし、地方ごと、年代ごとなど色々分析できるものなのですが開示されていないんですよ。」

「はあ?白書なら買えますよ。図書館にも置いてあるし。」

「アメリカでもブラジルでも、国民の税金をかけてとった統計だから、研究データとして求めがあれば開示してくれます。」

「ん、それって元データと言う意味?」

「そうです。もちろん、氏名や住所などの個人情報は保護されていますが。」

「例えば、関東地方、女性、29歳くらいまでは見える状態で統計資料が開示されるってことですかー。」

「そうなんです。社会学にとっては素晴らしい資料なんですよ。」

ひえー、知らんかった。開示している国もあるのね。というか日本で開示していないことすら知らなかった。政府刊行物の店で売っているもんだとしか思ってなかったよ。

開示していないのは、住所氏名などの個人情報にモザイクや墨塗りするのが面倒くさいからか?または、電子ファイルとしてデジタルコピーをとると疲れるからか?いんや、データの電子保存はしていると思うんだけど。。。

違った視点で自分達のデータを分析されるのが嫌なのかもね。

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