異文化異聞記

異文化に絡んだつれづれをつづる記録。

感覚の違い

2010-04-17 15:31:16 | Weblog
八坂神社に向かう道は人でごった返していた。
人波を縫って早足にしようとしたら「いそがないで。こっちでは誰も急いでいないでしょう。」とMs.Aに諭された。確かに誰も急いでいない。観光だから急ぐ必要も無いしぃ。

ゆうるりと人の波が動いている。目的地に急ぐわけでもなく、商店街に並ぶ商品を目で追えるぐらいの速度で。
「これが関東との違いなんですわ。人の間を縫って速く歩くというのがないのんよ。これで、育っているから私には関西の方が楽なの。」

Ms.Aは3歳にして、お母さんと船でシカゴに渡り、以降アメリカで義務教育を受けながらも日本とアメリカを行き来する生活で、北米と日本のみならず関東と関西の文化ギャップを身をもって体験している。異文化マスターとでもいおうか、ある意味ドラえもん的な存在なのである。

「Cosigner とguarantor ってどう違うんですか?」という言葉の質問から
「なんでイスラム圏の人って、ぎりぎりまで物を決めないで考えているの?また、決まった後でなんで検証したがるの?なんでアメリカ人ってどたんばで予定を変えるの?」といった感覚の違いまで、彼女の豊富な経験のストックから明晰な説明が入るのだ。また、異文化ネタのジョークが通じるのでホントに楽しい。
「オサマ○○ラディンて、どうにかするとイエス○○ストに似てますよねー。」などどいうコメントは、とてもじゃないがどっちの文化圏の人にも言えたもんじゃないけれど、彼女は、そこは日本人なので「あははは!」と言う反応が返ってくる。
本人的には日米どちらにも属していない感覚なんだそうだが、中華は甘めの関西系がいいとか。










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