走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

子供の安全と親の責任

2016年07月17日 | 仕事
ただいまーとランドセルを家に置いて、OOちゃんと遊んでくるー、と家を飛び出すのが私の子供時代の習慣だった。

カナダでは?末娘は習い事は多いので学校に夫が迎えに行き、そのまま習い事巡りだ。週末に時間があって友達と遊ぶことをプレイデートと言う。

流れは子供同士が計画し、親同士が確認を取る。決めた家の方へ親が連れて行き、時間になったら迎えに行く。子供が1人で歩いて友達の所へ行くとか、学校へ行くことはないのだ。そんなことをしたらニグレクトで通報されてしまう。

子供の誘拐が原因で危険を判断できない子供を1人歩きさせることができなくなったのだ。

因みに子供が1人で留守番できる年齢もつい最近まで11歳ぐらいと言われていたが、判例のためその雲行きも怪しくなってきた。

はっきりした法があるわけではないが、前述の判例(鍵っ子ケース。8歳の子が毎日学校終了後シングルママが帰ってくる5時まで家で1人で過ごしていたケース)は親の過失を認めた。このため今まで暗黙の了解だった11歳神話がなくなり、今の所13〜14歳ぐらいで責任の取れる年齢が適当であるのではないか、、、程度に解釈されるようになった。いや、はっきりしているのは成人と呼ばれるようになる19歳なるまでは周囲から通報されても仕方がない、という事になった。ケースバイケースだが親の子供の安全に関する責任が重くなったのだ。

娘が日本で友達を作った。待ち合わせの場所まで付いて行って、スパイのように後をつけ、帰宅約束の時間に自宅前でウロウロし、遠くで彼女の姿を見かけると、何もなかったように家へ隠れたのは私でした。

それだけ彼女は1人で遊びに行く経験が乏しいのです。ましてや日本語が堪能でないというハンデもあったので。このおばさん何?の日本人のお友達の目線におばさんはこういうことが背景にあるのよ、って説明したかったわ。



カナダでは絶対ありえない、子供だけの登下校風景。

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2 コメント

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こんにちは (のびた)
2016-07-18 11:27:05
子どもの安全と親の責任 分かりますが カナダでは子どものひとり歩き 登下校 友達と遊ぶことが出来ない 少し衝撃でした(笑)
日本がたとえ時に犯罪が起きても 安全な国だと思い知らされました
街ではどこでも子どもたちが公園で遊び 登下校も集団で行くところもあるけれど 殆ど自由です
親も安心して外に出ます
保育園では夕方まで幼児を預かり ここだけは親が送迎します
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のびたさんへ (美加)
2016-07-19 20:09:56
日本ほど安全な国は他にないと思います。長くそうであって欲しいと思います。
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